暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
065 蓬莱山 輝夜
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が付いていると云う事が気になった。蓬莱山 輝夜≠ヘなよ竹のかぐや姫≠ニ名付けられていない──そもそも自ら蓬莱山 輝夜≠ニ名乗った。……これでこの世界≠ェ【竹取物語】な世界ではない事が確定した。

「どうしたの?」

これからの生計にしろ、この世界≠ノついてにしろ、考えるべき事が増えて頭を悩ませていると、そんな俺の苦悩を感じ取ったのか輝夜は頭をこてん、と傾かせながら純真そうな顔で俺を慮るのだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

輝夜と自己紹介をし合った翌朝、俺は鍋を振っていた。いうまでもなく朝食作りである。今朝のレシピは焼き魚∞白米∞味噌汁∞漬物∞ほうれん草のおひたし∞玉子焼き≠ニ──然も和食≠ニいったレシピで、そこそこの出来映えだと自負している。

「美味しいけど…普通ね。不味くはないの。普通に美味しいのだけど、やっぱり普通だわ」

「……うるさいよ」

とまぁ、ミジンコ程度に在ったプライドを輝夜にぱっきりと折られながらも朝食を三角食べで摘まんでいく。

……これは言い訳だが、俺は料理やら音楽やら、多少なりとも芸術性が関連してくるものは得意ではない。……料理はその中でもマシな方だが、カレーライス等の簡単な料理しか作れない。音楽はカラオケをたしなむ程度でギター? なにそれ美味しいの?=cといった塩梅だ。……美術? 練りけしが楽しかったなぁ…。

閑話休題。

「さてと、お勤めといきますか」

「いってらっしゃい。……やっぱり何度見ても凄いわね。真人って一体何物なの?」

輝夜は“別魅”の分身をまじまじと見ながら感嘆している。……昨日家の留守≠ノついて輝夜と話している時に“別魅”を見せたら大層驚いていた。どうにも輝夜が居たところ──輝夜は皆まで言ってないが、月には俺の様に練度の高い…実体のある分身≠するのは居なかったらしい

「さてな、俺も知りたい質問だね。じゃ、今度こそいってくるよ。昼食は分身≠ェ作るからな」

「判ったわ。いってらっしゃい」

輝夜に見送られながら母屋≠出て、店≠ヨと向かう。……結局は、簡単な軽食屋──所謂喫茶店を経営する事にした。材料費は、バックアップを取るスキル…“私のかわりはいくらでも(マイオルタナティヴ)”で無限にコピーが出来るので、事実上の材料費はゼロになっている。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 蓬莱山 輝夜

永琳に頼んで作ってもらった“蓬莱の薬”を飲んで、地上に封じ込められてしまった。……地上には興味が有ったから封じ込められるのは──寧ろそれが狙いだったから良い。それはそれとて、地上で面白い人間を見付けた。……升田 真人。それが私
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