暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第17話 「チヴィット」
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
デュエルに夢中になったユウキは、気が付けば俺がいなくても問題なく動き回るようになっていた。ただ街そのものに慣れたわけではないため、家からT&Hといった限定的な場所だけではあるのだが。まあ彼女の性格ならば学校に通い始めるまでには俺がいなくても大丈夫になっているだろう。
今日俺は、ひとりでグランツ研究所を訪れている。何でも小学生達のチーム名が決まったとのことで、ユーリやディアーチェがお祝いをしたいそうだ。その手伝いをしてほしいと頼まれたのである。
ユウキも連れて行こうかと思ったのだが、最初のデュエルで通り名のあるデュエリストを撃破。その後も凄まじい勢いで勝ち続ける彼女にホビーショップT&Hからオファーがあったらしい。何でも小学生組の代わりにイベントデュエルに出てほしいとのこと。
「結果的に引き受けたそうだが……」
多分エイミィあたりに押し切られたんだろうな。まあ何でも楽しむ奴だから問題ないだろうけど。リンディさんとかにもユウキのことはお願いしておいたし。
とはいえ、ここ最近常に一緒に居たせいか心配になる。張り切り過ぎて失敗しそうなエイミィに何か迷惑を掛けられていないだろうか。エイミィに電話して釘を刺しておくべきか……クロノに頼んでおいたほうが確実かもしれないな。
そんなことを考えている間に、グランツ研究所の玄関が見えてきた。青空が広がっているだけにここまでの道中は暑かった。さっさと中に入って涼むとしよう。
「……ん?」
中に入ると、見慣れた少女達の姿が見えた。内訳としては制服を着た小学生が5人に制服姿のディアーチェ、それと私服のユーリだ。
ユーリは高町と話しているようだが、なぜ顔を赤らめているのだろうか。転んで鼻でも打ったのだろうか……割と転ぶ子なのでありえなくはないな。でも盛大に転んだのならディアーチェが慌ててるだろうし……転びそうになったところを高町が受け止めたのかもな。
「なのはさんとまた会えて嬉しいです」
「うん、私もまた会えて嬉しいな」
笑顔で会話するふたりの姿は見ていて微笑ましくある。のだが、彼女達を見ているフェイトとディアーチェは微妙な顔をしている。フェイトは高町を、ディアーチェはユーリを大切に思っていそうなのでやきもちでも妬いているのだろう。
遠巻きで見ているのもあれなので、俺はひそひそと話しているアリシア達に近づく。
「アリシアちゃん、あのふたりって……」
「色々とあるんだよ、イロイロと……」
「見た目に反してよく分かってるな」
気配は殺さずに近づいたつもりだが、そのへんを歩くスタッフとでも思われたのかアリシアとバニングスの体が一瞬震えた。全く動じなかった月村は俺に気が付いていたようだが……。
「うわ、びっくりした……何でショウさんがここに」
「別に
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ