【東方Project】編
064 竹取物語(翁は出ない)
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ンガーを使うから、そんなにヘソを曲げてくれるな」
<頼むぜ相棒、剣は使わなければ、剣≠カゃなくてただの鈍だからよ>
「判ってるさ。……ふっ!」
俺にとっては心苦しい言葉を吐き、なんだか拗ねているデルフリンガーに次の約束を取り付けながら謝り、そしてデルフリンガーと歓談していた間にも煌々としている竹を、見聞色≠ナ入っているであろう人物の聲≠聞きながら──その人物を傷付け無い様ににぶった伐る。
「……おぉ…。……たしかに可愛らしいな」
無意識に漏らしていた。
用済みとなったデルフリンガーに一言礼を言ってから倉庫≠ノしまい、伐った竹の切り口を──いまだに漏れでている光を堪えながら見れば、予想通り≠ノとても可愛らしい──それも約9センチメートル程の女の子が出て来た。……それで先ほどの呟きである。
(……だがしかし、どうしたものか…)
そう。猫を殺してしまいそうな勢いで沸いていた好奇心に従った──所謂物見遊山♀エ覚で見たかっただけで、これから先の事は考えてなかった。
「放って置くのも、何か違うんだよなぁ…。……んん? ドライグ、俺なんかされてないか?」
<……少し待て>
その女の子を見ていると、今度は好奇心ではなくどことなく不自然≠ナ、然も取って付けた様な──まるで“コントラクト・サーヴァント”を行われたかの様な庇護欲が沸いてくる。……それで、まずはおかしいと思い、ドライグに訊いてみると俺の変化を調べる為の確認作業(?)に入った。
<……判ったぞ相棒、そいつからちょっとした好意が刷り込まれているぞ。相棒がルイズとやらと以前結んでいた“コントラクト・サーヴァント”──契約魔法に近いものを感じる>
「そうか…」
ドライグが俺の状態の確認の為に俺へと、俺とのリンクを潜って♀m認してから数秒。戻って来たドライグの指摘に短く答える。
……好意の刷り込み=c。それについては、思う事が無いといったら嘘になるが、今更♀エ──ドライグも前述した“コントラクト・サーヴァント”の事があるので、イヤな慣れ≠セが慣れている。……俺自身もハルケギニアに居た時、洗脳したりした事──“アンドバリの指輪”を使ったりしていたので因果応報≠ニ割り切れる。……それに、そもそもが絶対服従≠ニかじゃないだけマシなのだ。
「……仕方ない、拾おう」
<正気か、相棒?>
ドライグは俺の、まるで犬猫を拾う様な発言に正気を疑ってくる。……そもそも、好意≠刷り込まれている以上は拾う∴ネ外に選択肢も無いと云うのに。……否、ドライグも諫言を投げ掛けてくるだけでその辺りも承知しているのかもしれない。
「正気か?=c
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