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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【東方Project】編
064 竹取物語(翁は出ない)
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月を見てはひどく泣く。それをみて翁と妻が聞くに、かぐや姫は自分が月の人であり…次の満月に迎えが来て帰らなければならない≠ニ告げる。帝もこの事を知り、かぐや姫を帰すまいと兵士を遣わす。

いざ月からの迎えが訪れると、兵士は戦意を喪失し、月の使いが一言唱えると固く閉ざした扉はすべて開いた。かぐや姫は別れ際に帝に天の羽衣と不死の薬を送る。月の使いが用意した穢れ≠祓う薬を飲み、地上の衣を脱ぎ月の衣を着ると、地上への未練も忘れてしまい月に帰って行った。

かぐや姫が月へと帰ってしまった後、翁と妻は生きる気力を床に伏せてしまう。帝はかぐや姫がいないのに不死となっても仕方なしとし、駿河にある天に近い山に兵を遣わし、手紙とともに不死の薬を燃やした。それよりその山は富士(不死)と言うようになった。そのときの煙は今でも雲の中に立ち上っていると言う。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 升田 真人

子供の泣き声が聞こえない──そもそも聞こえるはずの無い夜半の竹林。肝試しという訳でも──キモい怪物に襲われてる訳では無いが、探し物をしながら──葉が風でそよぐ音ばかりで寂しくなったので、適当な歌を口ずさむ。

「探し物はナンですか? 煮付け難いものですか? 鍋の中も灰汁取り中も、探したけれど見つからないのに、まだまだ入れる気ですか? それよりターメリックも入れませんか? 口の中へ、口の中へ、入れて辛いと思いませんか? ハフッフ〜♪ ……っと、ん?」

口ずさんでいた曲を違う歌詞でループさせていると、お目当てのモノ≠見付けた。……有り体に云わば、それは竹≠ナある。竹林で竹≠探しているのは、些か可笑しいだろう。……が、俺が見付けたのは普通の竹>氛气Cネ目イネ科タケ亜科のうち、木本(木)のように茎が木質化する種の総称としての竹≠ナはなく、世にも珍しいであろう光る竹≠ナある。

「起きてくれ、デルフリンガー。久々の仕事だ」

<待ってました! ……っておいおい、久々の俺っちの出番かと思ったらただの伐採かよ、そりゃないぜ相棒〜。……かーっ!! 割と使ってもらえるドライグの旦那が羨ましいねぇ。これで俺っちを突っ込んでる倉庫≠ェ汚かったら、今頃相棒に会った時の錆剣に逆戻りしている事だろうぜ>

倉庫≠ゥら“デルフリンガー”を引き抜くと、開口一番デルフリンガーから小言を喰らう。……ハルケギニアでは最終的に、政務に追われていたし息子に後を継がせて隠居生活になっても、“デルフリンガー”を振るう機会は全くと言って良いほど無かった。……大体はこの前の羅鬼の様に雷≠フ力で終わってしまうのもあった。

「すまないなデルフリンガー。次に妖怪に出会(でくわ)したらデルフリ
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