6部分:第六章
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いたからである。
「けれど。それがわかったら」
「夜も怖くはないな」
「そうですね」
「獣もいるが。決して怖れることはないのだ」
ヴィーラントは悟ったようにこう述べた。
「何もな。身構えることはない」
「昼と同じようにしていればいいのですが」
「旅もそうだな」
彼はまた言った。
「旅の至るところに主はおられる」
「だから」
「楽しんで行こう。主がいつも守って下さるのだからな」
「はい」
ゴッドフリートは笑顔でそれに頷いた。そして主の馬について足を進める。
二人は軽い足取りで旅を続けた。全てを知り怖れが消え去った。その晴れやかな顔で。
夜の住人 完
2006・8・27
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