【東方Project】編
063 宇宙からの物体X
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鑑みて、ほとんど素手の状態──たまに刀でシホと修行していた。……その意味≠理解したのか、シホは正しく──幼げながらも端正なその顔を青褪めさせていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……よくよく考えれば、“鉄砕牙”じゃなくて“祢々切丸”を渡せば良かったか?」
シホに“鉄砕牙”を渡し、日本の──日生村以外の村の近く10万フィート上空≠ノ“腑罪証明”で、まるでシホから逃げる様に転移した後、独りごちる。
“祢々切丸”…。正式名称は山金造波文蛭巻大太刀。【ぬらりひょんの孫】では“鵺切丸”が訛ったものとされ、本来の全長は340センチメートルと長大だが、【ぬらりひょんの孫】の作中では長ドスで描かれている。……何より、【ぬらりひょんの孫】での“祢々切丸”は人を斬れない≠フで護身用としては“鉄砕牙”よりは良かったはず。
「仕方ないか…」
後悔先に立たず≠ニはよく云ったもので、今からシホに交換しに行くのもアレなのでこのままで善しとする。
……ちなみに、10万フィート=30480メートル──約30キロメートル…つまりは成層圏である。そんな高さ──凍てつく寒さの中、ドライグに翼≠展開してもらって、耐寒∞防風≠フ術を掛けてあるので寒さなんてなんのそのだったりする。
閑話休題。
「ん? あれは…? 何だと思う、ドライグ」
<光≠セな>
「やっぱり光≠セよなぁ」
ふと辺りを見渡す。現在地からは遠目でよくは判らないが、月がある方から小さな──今の俺の位置からでは砂粒くらいの大きさにしか見えない、キラキラ光る光の粒がふぁー、と地表に落ちて往くのが見える。……ドライグも見えている事から、俺の白昼夢や幻覚という訳でもないだろう。
(遠いな…)
とりあえずとばかりに仙術や見聞色≠ナ視力を上げて見る。……が、さすがにいくらなんでも距離が遠すぎたのか、大きさは変われども光の粒≠セという事しか──光の粒の中になにが在るか≠ヘ判らない。……ともすれば、出来る事は幾つかに限られてくる。
「ちょっと猫でも殺しにいってみようか。……ドライグ、頼む」
<待て、それを言うなら好奇心は猫をも殺す≠ナはなかったか? その言い回しはおかしいだろう。……はぁ、まぁいい>
意外にも博識──というより、ドライグも大分俗世に染まっているらしい。……そんな、ことわざを知っていたドライグに翼≠コントロールしてもらい、件の光の粒をほいほいと…音の速度がごとしスピードで追い掛ける。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「やって来ました竹林へ」
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