【東方Project】編
060 おいでませ日生(ひなせ)村 その1
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の一室で、ドライグと作戦会議を開く。ハルケギニアでのほとんどの敵──盗賊やオーク等の魔獣類は、雷の力≠セけでも余裕綽々で殲滅出来たので、神器(セイクリッド・ギア)=c“赤龍皇帝の双籠手(ブーステッド・ディバイディング・ツインギア)”を使うと多大なオーバーキルになる。故にドライグは──否、俺自身もフラストレーションが溜まり。終いには欲求不満に陥っていた。
……ただ、今現在でこそ落ち着けているが、影≠ナの修行が在ったのが不幸中の幸いか。それが無かったら──色々なフラストレーションをぶつけられる相手≠ェ居なかったら、とっくの昔に壊れて≠「ただろう。……自刃していた可能性が塵──10のマイナス9乗、1ナノほど有った。
閑話休題。
そこに妖怪≠ニ云う──ちょうど良さそうな…鬱積していたフラストレーションの捌け口を聞いた。……そう、ぶっちゃけると先ほど言った余計なお節介≠ニいうのも建前で、肥大していた戦闘欲を満たしたいだけなのだ。
<戦い≠ノ魅せられたか。クククククク、相棒もとっくに立派なドラゴンだな>
「……まぁ、そうかもしれないな。……だが道≠ヘ違えて無いはずだぞ?」
ドライグと四方山話に花を咲かせながら、仲居さんが敷いてくれていた豪華──この時代から見れば十分豪華≠ネ範疇に入る布団に潜る。……そして、朔の日までの5日を、数十年ぶりの双月では無い、普通の月に謎の感動を覚えながら【うたたね亭】で安穏な日々を無意味に過ごした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
5日後の夜。時間換算で120時間。分換算で7200分。秒換算にするならば432000秒。……数字に直すと、何だか虚しい気もしないでもないが、とにかく5日は特にこれ≠ニ云った大事も無しに──多少の小事≠ヘ在れど、概ね恙無く経過した。
朔の日──現代(平成)風にいえば新月で、当然街灯も存在しないこの時代(平安)では比喩無しに真っ暗である。……これなら先人が闇≠恐れたのも判るし、余程の急用でも外を出歩かなかっただろう。
「“ライト”…。……やっぱり魔法って便利だよな」
そんな妖怪≠ェ跳梁跋扈していそうな──文字通りの闇夜≠ノ、指先に光を揺らしながら──さながら俺はここだ≠ニ云わんばかりに蠢く影(愚者)≠Pつ。……云うまでもなく俺だ。
……とは云っても、釣り≠ェしやすい様にちょっとした変装≠していたりする。
「……清々しい気分だ。なんか開けてはいけない扉を開きそうだ…」
<相棒ぉぉぉーっ!! 相棒が壊れた! ……いや、まだだっ! まだ傷は浅い!! だからそっちに逝くんじゃない、相棒ーーっ!>
何やら喚いているドライグをスルーする
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