【東方Project】編
059 目が覚めたら…
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幾つか若返ったかと思うほど高くなっていると云うのが1つと、視界の端で日本人には珍しくない黒では無く、見馴れていた£モェ踊っていると云うのが2つ。……それらが俺の感じ違和感の正体だった。
「名前を言うのは構わないけど…。ねぇ君、その前に俺の外見が今どうなってるか教えてくれる?」
「君≠カゃなくて、わたしの事はシホって呼んで? ……あぁ、キミの外見は赤色に近い茶色い髪の毛で、泣く子が見れば更に泣きそうな程度には人相の悪い顔をしてるよ。……ってキミ、うちの村≠カゃ見ない顔だね。多分、旅人か何か?」
「そうか…」
少女──シホが言った今の俺の外見的特徴…泣く子が見れば更に泣きそうな程度には人相の悪い顔=A赤色に近い茶色い髪の毛≠ヘ聞いた事が有りすぎる、数十年ぶりに耳にしたワードだった。……俺がまだ平賀 才人≠ナはなく、前世にて聞き飽きた──升田 真人≠ナあった頃に聞き飽きた、俺を体現するキーワードだった。
「……俺の名前は升田 真人。さっきシホが言った通り、しがない旅人さ」
「やっぱり旅人だったんだね」
あえて平賀 才人≠ナはなく、升田 真人≠ニ本来の名前を名乗る。何となくそう≠オたいと直感的に、頭に過っただけで特に他意は無い。……そんな俺を他所に、シホは我が意を得たり≠ニ云った風情で頷くと、さながらマシンガンの如く──立て板に水≠フ諺を体現するかの様に弁舌を回していく。
「それにしてもびっくりしたぁ。何てたって、ガラの悪そうな男の人が林の中で死んだ様に寝てるんだから。……で、なんであんな場所で寝てたの?」
「……ちょっとした休憩…の積もりだったんだけどな。……あまりの陽射しの良さに、所謂気が付いたら=cってな感じか」
「判る判る。わたしも家の縁側とかで日向ぼっこなんかしてるとつい昼寝しちゃって、それでついつい寝過ぎちゃってお爺様にだらしが無い≠ニか叱られちゃう事が有るんだよねぇ。……仲間が居て嬉しいよ。私も今度お爺様に内緒で草っ葉の上に寝転がってみようかな? あ、真人と一緒にね」
「あぁ、意外と新発見が有るかもな。……というより、見ず知らずの男といきなり一緒に寝ようとすんな」
「うん、気を付ける」
俺がハイテンションのシホに諫言すると、シホはニカリと嬉しそうに笑いながら頷く。……そこでシホのマシンガントークは一旦止まったが、シホはキョロキョロと辺りを見回しながら話題の種を探している様だ。……俺の一言に三倍くらいの量のレスポンスが来るあたり、シホはどうやらコミュニケーションに飢えているらしい。
「そう云えば、真人はどこから来たの? この辺じゃ見ない格好だけど」
「ヒラガ公国って場所からさ」
「ヒラガ公国
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