マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0932話
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リィを囲みつつあったが、炎獣がその外側からちょっかいを出しては噛みつき、燃やしてその包囲網を歪ませていく。
あの様子ならこっちは心配する必要はないか。
何を思って南の城壁を放り出してきたのかは知らないが、その辺は後でしっかりと聞かせて貰おう。
もっとも、ロゥリィは別にシャドウミラーの一員という訳でもないのを考えると、何か処罰するといった真似は出来ないんだが。
「その辺は後で考えればいい、か」
呟き、背後にいるイタリカの兵士達に向かって呼びかける。
「これから盗賊の後衛部隊を仕留めてくる。ここからいなくなるから、矢が降ってきても自分達で対処しろよ!」
そう告げ、返事を聞かずに影のゲートを作成。そこへと沈み込む。
まぁ、戦いが始まる前から既に矢が降ってきても大丈夫なように物陰に隠れていたし、心配はいらないだろ。
そんな風に思いつつ、姿を現したのは弓を持っている盗賊達のすぐ近く。
数人程弓を持っていない者もいるが、恐らくそいつらは魔法使い……いや、魔導士か。
となると、サンプルとして魔法使いは捕虜。弓を持っている奴はその辺気にしなくても大丈夫だな。
気配を消している事もあって、まだこっちに気が付いていない様子の盗賊達。
いや、これからどうするのか……逃げるのか、攻撃を続けるのかで言い争っているのか。先程見たように、勘のいい奴は既に逃げているし。
影を操り、影槍を生成して魔法使いと思しき数人を捕縛。同時にこちらへとたぐり寄せる。
「きゃっ!」
「うあっ、何だよこれ!」
「おい、後ろ!」
そこまでされてようやく気が付いたのだろうが……遅い。
『燃える天空』
その一言で生み出された巨大な炎は弓を持っていた盗賊達を瞬時に飲み込み……轟々とした炎の海が目の前に作り出されるのだった。
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