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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第462話】
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人所有だと俺らじゃキツいかも」
「うん……」
同意する様に頷く彼女を連れ、俺は更識さんが見つけた奥のテーブルへと向かった。
普段利用する食堂だが、晴れた日は基本的に窓側の席というのは景色を楽しみたい女子には人気だ。
奥の席の方になると距離があるため、空いてる事もあるらしいが、少なくとも俺が来るタイミングでは埋まってる事の方が多い。
――何にしても、空いてるならそれに越した事はないんだがな、これが。
奥の席へと辿り着くと、俺はテーブルに頼んだジャンボカツカレーを置いた、向かい側に座った更識さんはかき揚げうどんを置き、椅子に腰掛ける。
窓向こうの景色を横目で見る――絶え間なく海は波打ち、穏やかな模様を映し出している。
「あり、さか君……? 外、何かある……の?」
「ん? 特に何もないさ。 ――いつも通り、穏やかな海だなってな」
「そぅ、なんだ……?」
僅かに微笑を溢した更識さん、彼女もちらっと海を眺めた。
「何にしても、このオーシャンビューは贅沢だなって――てか食べようか?」
「ぅ、ぅん。 い……いただき、ます……」
手を合わせ、律儀にそう言うや割りばしを割る更識さん。
俺もいただきますとだけ言うや、スプーンで豪快にカレーを食べ始めた。
「……す、ごい。 ――有坂、君……良く噛まないと……」
「んぐ? んむんむ……うぃ、ちゃんと噛んでるから大丈夫大丈夫」
ニッと笑顔で応える、更識さんは眉根を下げて困ったような表情を見せつつ、割りばしでかき揚げを汁の中に何度も沈めていた。
咀嚼しながら俺はその様子を眺める――そういえば、ラウラはかき揚げはサクサク派だなと脳裏に過った。
――まあそんな俺も、サクサク派何だが――とはいえ、食べ方は人各々だから文句は言わないが。
「……有坂、君……? 私の、食べ方……おかしい……?」
「ん? そんな事はないぞ? 更識さんはかき揚げを汁に漬ける派だろ? どんな感じなのかなって思ってな」
「……そぅ。 ……でもこれは、たっぷり全身浴……こうするのが、好き……」
言いながら表情は綻び、何だがワクワクしているように見えた。
――何だが、俺もかき揚げうどんが食べたくなってくる。
カツカレーを半分ほど平らげ、コップの水を半分ほど飲むと俺は――。
「さて、もう一回並んでくるかな」
「ぇ……?」
席から立ち上がると、驚きの表情と共に俺へと視線を向けた更識さん、口を開くと――。
「有坂君……どうか、した……?」
「あぁ、更識さんのかき揚げうどんが旨そうに見えてな、頼んでこようかなってね」
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