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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第462話】
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込めない様にも見える。


「ん、せっかくだしご飯一緒にどうかなって思ったんだが……」

「ぇ、ぇ……と……」


 視線が泳ぐ更識さん、正直注目を浴びてるので早く出て飯にしたいのだが――。


「……ぅん、ぃぃ……よ?」


 小さな声で返事をし、小さく頷いた更識さん。

 了解を得たという事もあり、ホッと一息吐くと共に、早く並ばないと食べる時間が短くなると感じた俺は――。


「そうと決まれば善は急げってね、食堂に行こうっ!」

「ぁ……」


 多少強引かもしれないが、彼女の手を取って俺は足早に四組を後にする。

 その行為自体が目立つ為か、廊下で擦れ違う女子からの注目を一身に浴びていた。


「あ、有坂くんっ……。 は、離してっ……」

「わ、悪い。 ――で、でももう少し我慢してくれ、腹ペコだからあまり待ちたくなくて……」


 本来ならおぶるとかお姫様だっこするという手法もあるにはある、だがこれは専用機持ちの子に見つかった時のリスクが半端じゃない。

 階段から落ちないように彼女の手を引き、そのまま階段を降りていくと食堂へと向かう途中であろうセシリアの姿を見つけてしまった。


「あ、ヒルトさ――」

「わ、悪いセシリア、急いでるから!」


 更識さんの手を引いたまま、俺はセシリアの横を抜けていく。


「…………どういう事ですの……?」


 背後からそんな声が聞こえると共に黒い殺気みたいなものを感じてしまった――振り返るのが怖いので、俺は勢いそのまま食堂へと向かう。

 渡り廊下を抜けていく最中、今度は美冬の姿が――。


「あ、お兄ちゃんと更識さ――」

「美冬、悪いが腹ペコで早く飯食べたいんだ、また後でな!」

「ごめ……なさぃ……」


 更識さんの消え入りそうな謝罪声で謝っていた。


「……お兄ちゃんったら、お仕置き、かなぁ? えへへ……」


 ――それはさておき、美冬も美冬でさっきのセシリア同様黒い殺気を放ち始めた――怖すぎる。

 そんなこんなで食堂ホール前へと到着し、ドアを開けると其処は既に女子生徒で一色に染まっていた。


「む、やはり購買のパンが売り切れって事だから人が多いな。 一部弁当組も此方で食べてるし」

「そぅ、ね……」


 控え目に答える更識さん、食堂ホールは活気溢れているため、更識さんの言葉は完全に消されかけていた。

 そのまま手を繋いだまま俺達はカウンターへと並ぶ、この人数だといつもの量を頼ぶと遅延の元になるため、控え目に選ばないといけない。

 日替わりメニューを横目で見る、今日はどうやらチキン南蛮定食らしい……。


「更識さんは何
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