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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第461話】
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 驚きの声を上げると共に、迂闊にもヒルトの最新パーソナルデータを消去してしまった楯無、時既に遅く、映し出された入学当初のヒルトのパーソナルデータのみ表示されていた。

 消去してしまったデータの復元には時間も掛かる、内心焦りを隠せない楯無だったが、未来は入学当初のデータしか見えていなかった為、普通に声を掛けた。


「楯無先輩、ヒルトのパーソナルデータ見てたんですか?」

「え、えぇ。 ――うふふ、じ、じゃあ未来ちゃんのデータ、取りましょうか♪」

「あ、はい」


 返事をすると共にスキャンのに立つ未来、それを見て焦りを隠すように軽く深呼吸――そして、キーボードの操作を始めると未来の足元からリング状のスキャナーが浮かび、垂直へと昇って未来の全身に緑色のレーザーが当たっていく。

 若干緊張の面持ちの未来、楯無は適性値に目をやると学園転入当初から変わらない適性値【S】を見て――。


「相変わらず未来ちゃんの適性値は凄いわねぇ〜。 一年時に【S】だ何て、滅多に居ないわよ?」

「そ、そうですか?」

「うん、今お姉さんは将来のブリュンヒルデ候補を目の当たりにしてるのかもしれないわね」


 嬉しそうな屈託のない楯無の笑顔を向けられ、また顔が熱くなる未来。

 それから程無くして検査が完了、スキャンフィールドから出ると――。


「お疲れ様、未来ちゃん♪ データの方は未来ちゃんに渡すわね。 はい」

「あ、ありがとうございます、楯無先輩」


 データを受け取り、未来は楯無の顔を見るとニコッと笑顔で返された。


「お姉さんがレクチャーしなくても、未来ちゃんなら微調整可能でしょ?」

「は、はい。 ――でも、私としては……楯無先輩から少しでも何か気付いた点とか指摘していただければと――」

「うふふ、何だか未来ちゃんに頼られるのも悪くないわねぇ♪ ――うん、お姉さんにお任せってね♪」


 ウインクしてポンッと胸を叩く楯無に、自然と笑みが溢れた未来。


「じゃあ未来ちゃん、本格的な訓練何かは明日からって事で、今日はもうゆっくり休みなさいよ? 身体を休めるのも、私達の仕事なんだから」

「は、はい。 ――先輩は?」

「わ、私は……ま、まだ検査室でやることがあるのよ、おほほほほ」

「??」


 不自然な笑い声が木霊するも、未来はそれ以上追及する気は更々無いため「お疲れ様でした、楯無先輩」と声を掛けて検査室を後にした。

 検査室に残された楯無、直ぐ様データの復旧が可能かどうかを調べるも、やはり一時間や二時間でどうにかなるものではないと思うやこう呟いた。


「……ヒルト君、最新データ消しちゃってごめんね、テヘペロッ♪」


 その
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