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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第461話】
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真っ直ぐな眼差しが未来を捉える――端から見ると、怪しい関係に見えなくもないが、楯無の人望もあってか特に騒がれる事はなかった。
「わ、わかりましたから。 ――機体の微調整するにしても、私の最新データが無いことには難しいですし」
「そうそう、幾らISに自動調整機能があるからって、其処で手を抜いて困るのは自分なんだからね。 さて、検査室へLet's go♪」
未来の手を取り、ずんずんと突き進む楯無――それに引っ張られ、着いていく未来。
距離はそれほど離れておらず、気付けば検査室の前まで来ていた。
軽く咳払いをする楯無。
「おーぷん、せさみ!」
「……??」
楯無の言葉に疑問符を浮かべる未来、楯無自身は気にせずに開閉パネルにそっと触れる。
すると、圧縮空気が抜ける音と共にドアが斜めに開いた。
「じゃあ、私がオペレーターもとい、オペっちゃうから、未来ちゃんはそこのスキャンフィールドで立っててくれるかしら?」
「は、はい、了解です」
「あ、その前に制服は脱いで、ISスーツに着替えてね〜♪」
「そ、そうですね、じ、じゃあ奥で制服脱いで来ます」
スキャンフィールドに立つ前に、未来は肩に掛けた鞄を持ちながら奥へと消えていった。
その間に、楯無はデータ・スキャンの準備を終えるやその前にスキャンを受けた生徒達のデータを眺めていた。
入学当初にスキャンした子から眺めていく、専用機を持たないのに適性値が【A-】の子がちらほらと映し出されていた。
一年一組の【宇崎玲】や同クラスの【栗原理央】、三組の【セラ・アーカニアン】、他にも優秀な子達のデータが表示されている――。
それを楽しそうに眺めながら楯無は、最近のデータに見知った名前があるのを見つけた――名前は【有坂ヒルト】、興味本意で彼のパーソナルデータを開くと、楯無は目を見開く。
「……これは……どういう事かしら……」
映し出されたヒルトのパーソナル・データを見て思わず漏れ出た言葉。
最新のIS適性値が【測定不能】と出ている――彼がいつ、パーソナルデータを取得したのかは楯無自身も把握していない。
手早くコンソールパネルを操作し、入学当時のヒルトのパーソナルデータを呼び出す。
其処にはIS適性値【E】と最低評価をされたデータが映し出された。
「入学当初の適性値はE、なのに現在の適性値が測定不能だなんて……。 学園の設備は、世界最先端なのに……」
言葉を漏らしながら、何度も何度もデータ見比べる楯無――と、其処にISスーツに着替え終えた未来がやって来た。
「楯無先輩、着替えましたよ?」
「わわっ!?」
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