5時間目。今日び、作者はメンヘラキャラを見ると吐き気を催すらしいぞ byローレンス
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め、無言で千里眼のスキル『目の届く場所』を発動する。その視線に写るは、金髪の少女と、その少女を追いかける人間。地獄耳のスキル『話は聞かせてもらった』を発動して、なぜ幼女が追い掛けられているかを確かめてみると、どうやら少女は吸血鬼で、魔女狩りの名目で追い回されているらしい。
『……(あぁ、全く持って気に入らない、気に食わない。虫酸が走る)』
嫌悪感を顕にし、足音を立てない小走りで少女と少女を追い掛けている者達に近づき―――
『魔法の射手 炎の三十矢!』
―――燃える天空を放てるくらいの魔力を込めた魔法の射手を射ち放った。
「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
無論、広範囲焚焼殲滅魔法である燃える天空を放てるくらいの魔力を込めた魔法の射手が普通の魔法の射手と同じ威力なはずが無く、その魔法の射手が命中した追い掛けている者全員が断末魔と共にソボロの如きミディアムな挽肉に相成った。
『………取り敢えず、片付けたか。大事無いか? 小娘』
「え、あ、ああ。大丈夫だ。礼を言う」
『気にするな。魔女狩りの名目で鬱憤晴らしをするクズ共を逆粛清した序だ。それとなく事情は把握しているが、何故追われていた? ボロを出す様な事でもしたのか?』
「…………何のことだ?」
『とぼけなくていい。俺も立場で言えば追われる側だ。追ってくる奴はソコの焼肉の仲間入りしてるがな』
と言って、ヒトだった挽肉を指さすエレオノーレ。
「成程、貴様もはみだし者か」
『まあ、そんな所だ。それより、早めにこの場を離れるた方がいい。追手はさっき燃やした奴等だけじゃないだろ』
「む、何故逃げる必要がある? 私はともかく、貴様程の実力があれば逃げる必要等無かろう」
『お生憎。俺は殺人鬼でも殺す事しか出来ん獣でもないのでな。大分殺しはしてきたが、それでも無駄な殺しは嫌いでね』
「そうか。……ならば、貴様に着いて行っていいか?」
『…………別に構わんが、一応聞いておこう。何故だ?』
「私はまだ吸血鬼になって六十年程しか経ってない。自衛の手段を覚えようにも世論と種族がミスマッチして碌に習得も出来ず、先のようにバレれば追い回され、先月ミスって西の方の街で焼かれた」
『先月の西の街……あぁ、ディエールでの騒ぎの原因は貴様か。……ふむ、だから自衛の手段、詰まるところ魔法を教えて欲しい、と?』
「ああ。頼む」
そう言って頭を下げる少女。
沈黙が辺りを支配し、暫くしてからエレオノーレが口を開く。
『……ダメ
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