1部分:第一章
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の中は静まり返ったままである。
「ここもか」
「旦那様、ここもやはり妙です」
ゴッドフリートが城内を眺めながら囁いてきた。
「城の中は奇麗なものです」
見ればその通りであった。奇麗に掃除されチリ一つ落ちてはいない。装飾も簡素ながら清潔なものであり手入れが行き届いているのがわかる。
だがそれでも人が一人もいないのだ。そのことがやけに不自然であった。彼等はそのこともとてつもない不気味なものを感じていたのである。
「城の中も同じとはな」
「まさか城の中もとは」
「村にも。誰もいなかった」
「ここに何かあったのでしょう」
「なければこうなる筈がない」
ヴィーラントは強張った顔で述べた。
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