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リリなのinボクらの太陽サーガ
作戦会議
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私はどうなっていたのかな?」

「……身体がおてんこのように植物のひまわりか、タツノオトシゴそっくりになっていたんじゃないか? 太陽の使者なんだから、太陽の恩恵を受けやすい体質や外見に変化してもおかしくない」

「それ絶対イヤァーー! ありがとうカーミラさん! 私を人間の姿のままにしてくれて、ホンットありがとうございます!!! このご恩は一生忘れませぇ〜んっ!!!」

その時の自分の姿を想像してしまって、あまりの変化に耐え切れず叫んだ直後、どこかの空に向けて土下座するアリシア。やはりおてんこの姿になる事は、女の子のアリシアとしては受け入れられないようだ。この台詞をおてんこが聞いたら、どう反応するだろうな……想像したら少し面白かった。

「話が脱線したが……とにかく技術さえ身に付ければ問題ない。作戦が始まるまでの間に、少しだけ訓練を指導しよう」

「う……うん、わかった。これは私のためでもあるんだもんね、頑張るよ!」

「あ、そ、その……お兄ちゃん? 私も……教えて欲しいなぁ、なんて……ダメかなぁ?」

「ダメでは無いぞ、フェイト。教えるなら一人も二人も変わらん」

「ありがとう……! 頑張って覚えるね!」

「ただ二人に言っておくが、魔法と同じようにこの鍛錬は続けないと意味が無い。今は訓練メニューを教えるから、後は自分たちで努力するんだ」

『はいっ!』

なので作戦が始まるまでの間、俺は二人にCQCとは違う体術の訓練を施した。暗殺用近接格闘術でもない、純粋な格闘術……人を活かす技だ。生命の息吹を見守るアリシアが覚えるべき格闘術は、命の狩り取りに特化した暗殺用なんて物騒なものじゃない、もっと正当かつ人を救える物にするべきだからな。

そして作戦の用意が出来たらしく、クロノとエレンがそれぞれの道具を手に戻ってきた。リンディとサルタナはそれぞれ提督としてやっておくべき仕事があるため、そう何度も時間を取れないそうだ。

「サバタ。これが管理局随一の技術者が突貫で作り上げた、魔力を使わずに氷河を潜れるスーツだ」

クロノが持ってきたのは、全身を覆う黒いスニーキング・スーツだった。今は着けないが、潜水装備であるマスクと空気ボンベも用意されていた。

「ふむ……試しに着てみたが、ドライ効果は高いようだ。しかしサイズが緩いな……これならいつもの服の上に着て、ようやく丁度良いサイズかもしれん」

「元々大人用だったからね。それに……いや、何でもない」

「おいクロノ、今何を言おうとしたんだ?」

「何でもないよ。別に害は無いし、作戦の障害にもならない。どうしても知りたいんなら、今じゃなくて後で話すよ」

どうも申し訳なさそうな顔をするクロノだが、一体このスーツに何があるのだ? 知りたいような、知りた
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