作戦会議
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側に来たんだ?」
「それが……あなたには隠す必要が無いから正直に言いますけど、私もわからないのよ。一人で放浪の旅をしていたら突然目の前が暗くなって、気が付いたらこちら側にいたの」
「で、行き倒れていたエレンを俺が見つけた、という訳だ」
「おまえは?」
「時空管理局帝政特設外務省、第13紛争世界突入二課、全時空万能航行艦『ラジエル』艦長サルタナ。ついでに言っておくが“提督”という呼び名は嫌いだ」
「はぁ……なぜ嫌いなんだ?」
「別に…………単なる嗜好の問題だ」
「そうか」
「そうだ」
「……………」
「……………」
「実際に顔を合わせると、驚くほど性格が似てますわね。会話を続けようとしない所とか、攻撃的な口調を使う所とか。もしかしたら二人って並行世界の同一人物なのかもしれませんね」
エレンが変な解説を入れているが、俺は俺でサルタナは中々出来る男だと見抜いていた。が、同じようにサルタナもこちらを見抜いているだろうな。俺より多少年上で艦長であるサルタナは色んな意味で侮れないが、対等な人間として見ればかなり気が合いそうだった。
「……そうそう閣下、彼なら先程口にした条件を全て満たしていますわ。どうでしょう、彼に任せてみては?」
「俺達が認める実力を持ち、潜入任務の経験があり、アレクトロ社にマークされていない人間……確かにその通りだな。彼なら起死回生の一手を打てるかもしれん」
「……何の話をしている?」
「そうね……来たばかりのサバタは知らないでしょうから、裁判の現状を説明するわ」
プレシアから説明された内容によると、彼女達の裁判がどうも腹黒い連中の手が回っているせいで、このままだとプレシアは処刑、フェイトとアリスは実験体にされるかもしれない運命が待っているそうだ。それでさっきまで彼女達で話し合っていた内容は、もし最高裁でも極刑が下されたら、フェイトとアリスはリンディ達の手で逃がすというものだった。
それでは折角家族の絆を取り戻した意味が無いじゃないか。何をやっているんだ、管理局……。
「……リンディ?」
「ごめんなさい……連中がプロジェクトFATEのデータを手に入れるために、まさかここまでしてくるとは想定していなかった。甘く見ていた私のミスよ……」
「僕からも謝る。君やなのは達の期待に応えられないまま、ここまで経ってしまった。すまない……」
二人が謝罪してくるが、今それはどうでも良い。それよりサルタナが言っていた“起死回生の一手”を知るのが先だ。こいつらを再び闇に落とそうというのなら、俺が何とかしなければな……。
「ところでサルタナ提督、エレン大尉、もしかして裁判で私達の味方をしてくれるの?」
「理解が遅いぞ、ハラオウン。そ
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