作戦会議
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を突き出して、ジュエルシードの魔力を暗黒の力でドバァーっと消し去っていったんだから!」
「暗黒の力? それって……」
姉さんが初めてお兄ちゃんと会った時の状況を話したら、エレンさんはどうしてか急に考え込んだ。もしかして、魔力を消す作用に警戒してしまったのかな……? 管理局的に暗黒物質の性質は受け入れがたいものだから迂闊にお兄ちゃんの力の事を話しちゃダメって、姉さんに後で釘を刺しておこう。
シューっと扉が開く音がした。
「様子を見に来たぞ。フェイト、アリス、アルフ、プレシア」
「え、お兄ちゃん!?」
「わーい! お兄ちゃんが来てくれたぁー!」
「やっぱあんたがいてくれないと、あたし不安だったよ!」
「あら、あなたも来てくれたのね」
まさかのサバタ兄ちゃんの登場に、さっきまで鬱屈としていた空気は消し飛び、姉さんは嬉しくてたまらず駆け寄って行った。アルフも突撃しちゃったので、いっそ私も二人に続こうと思っていたのだけど、エレンさんが目を丸くして、驚愕の面持ちでお兄ちゃんの方を見ていた。対するお兄ちゃんもアリスロケットとアルフミサイルを受け止めてこちらを、具体的にはエレンさんを見た瞬間、いつもの冷静な表情が崩れて唖然としていた。
「はぁっ……!? ま、まさか……おまえは……!?」
「あ、あら……本当に来ていたなんて、こんな所で会うとは驚いたわ」
「それは俺の台詞だ! どうしてこちら側にいるんだ、エレン!」
「ポニーテールからショートカットに髪型を変えたのに、ちゃんと気づいてくれるのね、サバタは」
「女性のそういう変化には機敏であれ、と教えられたからな……ってそうじゃない!」
「わかってる、後でちゃんと話すわよ。これまでの事も、これからの事も」
少しわからないけど、とにかくわかった所はある。エレンさんはサバタ兄ちゃんの浅くない知り合いだったみたい。つまり彼女も世紀末世界出身……色々知りたい事が増えたね。
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〜〜Side of サバタ〜〜
程々の時間でナカジマ家を出た俺は、バイクは地上本部に預けてリーゼ姉妹の手配で本局へ航行する定期船に乗ってテスタロッサ家の所へ向かった。なぜリーゼ姉妹かと言うと、クロノの伝手でグレアムがフェイト達の身元保証人という立場になっていたからだ。
突然俺が来たらフェイト達はきっと驚くだろう、とリーゼ姉妹は話していたが、彼女達が裁判の間一時的にあてがわれている部屋の中へと入った際、まさかのエレンと予想だにしない再会を果たして、逆に俺が驚かされる羽目になるとは思わなかった……。
「まったく……しばらく会ってないと思えば、いつの間にかそこまで出世していたとはな。そもそもエレン、おまえはどうやってこちら
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