祭りの必要事項
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題。俺の出る幕はないし、出たくもない。
何よりあの姉の方と話がしたくない。
「―――そうなの?委員長やってると思ったのに」
「すみませーん。クラスの方に顔を出してたら遅れちゃいました〜」
「あ、この子ですよ。今年の委員長は―――」
「嘘ついてんじゃねぇよ。
教室で談笑してたら遅れたの間違いだろ」
相模が入ってきて早々に嘘を吐き出す。
その言葉と態度に若干ながらイラッと来た俺は、無意識の内にそう言ってしまっていた。
「……別に嘘じゃないんだけど」
相模は苦い顔をしながらそう言った。
こうなればこいつの印象を落とすしかない。
「なら、クラスの今日やる予定を言ってみろよ。
そしてお前が手伝っていた内容もだ」
「えっ……出し物決め?」
「バカかお前は。
そんなものとっくの昔に決められてんだよ。バカじゃねぇのか?
嘘つくならもっとまともなこと言えよ」
「な、何よ!アンタだって何もしてないくせに!」
「俺の場合は教師公認だ。クラスの奴等も了承した上でここにいる。
それよりも、遅れた理由に嘘をついたことはどうなんだ?ぶっちゃけやる気ないんじゃねぇのか?」
俺の言葉に会議室全体の目線が相模に注がれる。
「……ごめんなさい。次からは気を付けます…」
相模はそう言って黙ってしまった。
「委員長がこんな調子で大丈夫かねぇ…?」
俺はそうつぶやいて俺に回ってきた雑務に取りかかった。
「ま、次からは気を付けなよ〜?
ところで、私も委員会に出ても良いかな?
私も融資団体として出たいんだよね!でも雪乃ちゃんに渋られちゃってぇ〜…」
殺伐とした空気の中、何もなかったかのようにそう切り出した雪ノ下姉。
相模は雪ノ下を流し見てからニヤリと笑って答えた。
「良いですよぉ。融資団体足りないしぃ〜」
こいつ絶対反省してねぇだろ。
どうせ雪ノ下より優位に立ちたいからとかそんな理由で了承したんだろうが、選択を過ったな。
どんな形であれその女がどれだけ巨大な存在か理解してない。
格上の者を使役するにはそれに見あった代償が必要になるとも知らずに…自滅の道を辿るだろうな。
「地域との繋がりも、これでクリアでしょぉ?」
こいつアホなんじゃねぇのか?
お前にとって地域=雪ノ下姉なのかよ。どれだけ世間狭いんだよ。
人口溢れ帰るぞ。
「あれ?比企谷君だ。ひゃっはろ〜。
でもちょっと意外だなぁ。比企谷君はこう言うこと参加しない子だと思ってたよ」
比企谷が入室し、それに気づいた雪ノ下姉は手を振って近づいた。
何だ?知り合いか………いや、恐らく雪ノ下に近寄る人間がどの様な者なのか確認するために接触したんだろう。危険と判断できるものは即刻排除
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