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母の想い
3部分:第三章
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になった時ふとお父さんに言った。ホワイトに御飯とミルクをあげながら。
「そういえばお父さん」
「んっ!?どうした?」
 お父さんはこの時リビングのテーブルで本を読んでいた。仕事から帰ってお風呂と夕食を済ませてほっと一息ついている時間だった。
「三年だったわね」
 ふとこう父に言うのだった。ホワイトの食器に猫用のミルクを入れながら。
「ホワイトがお家に来たのって」
「三年?」
「ほら、お母さん言ってたって言ってたじゃない」
 お母さんのことも話に出した。
「三年経ったら帰って来るって。言ってたんでしょ」
「ああ」
 言われてそのことを思い出した。あの時ははっきりと覚えていたがずっと忙しくて忘れていた。しかし娘に言われて今そのことを思い出したのだ。

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