不意打ち
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ロー「残念だったな、死神屋。俺は最初からお前に操られちゃいねーよ」
『…成程。芝居だったって訳か。
けど、そんな攻撃不死身の体を持つウチには効かない』
ロー「そんな事解っている。唯、お前に一つ聞く」
そして、刀を刺したままあの質問をした。
ロー「お前、この世界の人間じゃないな?」
『大事な仲間取られて、遂に頭可笑しくなった?』
ロー「異邦人の見分け方は二つ。一つは悪魔の実を二つ以上口にしても死なない。
もう一つは…俺達より体温が低いって事だ」
『(あの本の破れたページの内容がそれだったのか…!)』
以前、マリージョアの高町で“異邦人の全て”と言う本を読んだ事を思い出すムウマ。
ロー「もし仮に、お前が悪魔の実を二つ以上口にしていなくても本来その能力は存在しない」
神様「(コイツ、そこまで知ってたのか…)」
姿を隠しているリュークは、彼の分析力に驚く。
『お喋りはその辺にしよう。どうせコイツ等、動く所か意識も朦朧としてる。
誰もが望むこの理想郷で、平穏に暮らそう』
ロー「!!」
すると、オークションハウスの時と同様に黒蝶が彼等の体に止まる。
『これで邪魔者は全部消えた』
と、不敵な笑みを浮かべて勝利を確信したその時…!
―グサッ!!―
見えない筈の彼の心臓に、鋭く尖った氷柱が突き刺された。
『!!!』
ロー「(奴にダメージが!)」
すると、不死身の体を持つ彼女の心臓に激痛が走った。
?「やっと見付けたぜ」
ロー「…!!」
『何で、お前が此処に…!?』
目の前には、海軍大将青雉が立っていた。
青雉「…やっぱり、異邦人だったんだな」
『何で…リュークが見えて…!?』
青雉「その“神堕ち”、リュークって言うのか。異邦人の所有物を持っていれば、元凶である神が見えるって仕組みだ」
袖口を捲ると、此処へ来た時に着ていたTシャツの一部が腕に縛られていた。
ロー「“神堕ち”…だと?」
青雉「あぁ〜まぁ、簡単に言えば“元”神様って奴だ」
神様「っ!!」
彼の言葉にドキッと驚いたリュークは初めて姿を現した。
神様「お前の言う通り、俺は地に堕ちた神だ。そんな食み出し物の俺に、吹雪は名前をくれた」
青雉「“吹雪”。それが、お前の本当の名前か」
『…あ〜あ。まさか、こんなアホなオヤジに見破られるとは思わなかったよ』
と、諦めた様に溜め息混じりの言葉を吐いた。
『けど、クザンが来た所で何も変わんないよ。此処の住人はこの国を愛し、平和を望んでる』
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