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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0931話
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しても戦力を殆ど配置する事はないだろう。これまでの敵の行動から考えて、恐らく狙われるのは南門になると思われる」

 つまり、北側は戦力が来てもそれ程の人数はこないってことだろう。
 そう判断し、改めて視線を巡らせる。
 ロゥリィはその不死身性とネームバリュー的な意味で目立つ所に出て貰いたい。そして高畑はこの中だと俺に次ぐ戦闘力を持っている以上は当然出て貰う。で、最後の1つは当然俺、と。

「ムラタ、ムウ、テュカの3人は北側の城門。この世界では一番顔と名前が売れているロゥリィが敵の主力が来ると思われる南。俺が東で高畑が西。これで十分だろ」
「……むぅ」

 不満そうな声を漏らすのは、敵が殆ど来ない北側に配置されたムラタ。

「ムラタ、悪いが今回はこの決定に従って貰うぞ。お前程の戦力を遊ばせるのは勿体ないが、北側にもある程度の戦力は配置しておく必要がある」
「ムウがいるが?」
「あー、まぁ、確かに俺もそれなりに自信はあるけどさ。特にこの世界の兵士なんて、魔法という要素はあっても中世程度の戦力しかないんだから」
「待て、待って欲しい。そちらの戦力を侮るわけではないが、本当に1人で盗賊をどうにか出来るのか? 空飛ぶ剣もなしに」

 ムウの言葉に被せるようにピニャが言葉を返すが、ぶっちゃけ余裕という認識しかない。
 それこそ、この世界の住人を相手に戦うのならまだBETAと戦っていた方が厳しいのではないかと思うくらいに。
 いや、実際そっちの方が厳しいのは当たり前なんだけどな。
 ピニャの言葉に軽く肩を竦め、ロゥリィとテュカの2人へ尋ねる。

「この世界の事をよく知っている2人としてはどう思う? 俺達が盗賊如きを倒せないと思うか?」
「いえ、思いません。高畑さんの方は実力は見た事がないので何とも言えませんが、アクセル様なら1人でも全く問題ないかと」
「そうねぇ。アクセルはその子の言う通りでいいとしてぇ、そっちの高畑って人はムラタよりも強いって話だしぃ、問題ないと思うわぁ」
「との事だが?」

 亜神にハイエルフの保証があれば問題ないだろうという俺の考えはそれ程間違ってはいなかったらしく、ピニャが小さく溜息を吐く。

「分かった。だが、この街の防衛指揮官としては完全にそちらの言い分を信用は出来ない。いざという時に備え、北以外の城門には兵力を待機させる事になるが構わぬか?」
「……そうだな。それでイタリカの住人やお前達が安心出来るのなら、好きにするといい」

 それに、俺達の実力を直接その目で確認して貰えるというのは悪い話じゃない。いや、寧ろこっちにとっては有利だとすら言えるだろう。
 勿論向こうにしても、こちらの戦力を少しでも多く分析したいと思っての事なのだろうが……正直、分析でどうこうなる程度の戦力差じゃな
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