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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第19話:納得いかない事がある。それが人生だ!
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真面目な努力家だ。幼い頃から王子としての教育を受けてきた……しかも僕と再会し、世の中の事も学んできた。勇者として生まれてしまったから正義感も強い。だが何より素晴らしいのは、アイツの持つ優しさだ。誰に対しても優しく、そして公明正大だ。お前はティミーに意地悪されたと思ってるのだろうが、ティミーが優しいからこその態度だと理解する必要がある! “無能な部下は要らない”と言われたんだろ? 僕ならそんな事言わない……ただ黙って切り捨てるだけだ。そして新たな人材の育成に取りかかる。でも優しいティミーはお前を叱咤し、やる気を鼓舞させようと努力した。まだチャンスを与えようと言ってるんだよ! なのにそれすら解らないお前は、ただ愚痴を言いに僕の下に来て政務の邪魔をする……お前は本当に何をしたいんだ? 良い
娘
(
こ
)
ちゃんなまま誰からも愛される存在で居続けつつ、自分のしたい事だけをして生きて行きたいのか? やりたくもない仕事をして、それなのに怒られて腹立つのなら、ここで愚痴ってないで辞めちまえばいいんだよ! それで大会に向けて特訓しろ……優勝したら抱いてやるよ! 犯してやるよ! そんな身勝手で我が儘な女は娘でも何でも無いからな」
一気に色々言われ涙が溢れてきた……
「泣くんなら帰れ……田舎に帰れ! そしてグランバニアに近付くな。それとも、まだ僕の娘として頑張りたいのなら、その涙を拭ってティミーの下に戻れ……そして言うべき一言を言ってこい。アイツは優しいから、お前が怒りにまかせて飛び出してきたとしても許してくれる」
でもお父さんは泣く事を許してくれず、娘を辞めるか娘を頑張るかの選択を迫る。
私に何も反論を許してくれないお父さん。
そんな私に出来る事は、言われた通り涙を拭いてティミー君の執務室へ戻る事だ。
そして謝る。仕事に真剣な態度で取り組むんだ!
リュリュSIDE END
(グランバニア城・外務大臣執務室)
ティミーSIDE
リュリュが泣きながら戻ってきた。
父さんに叱られたのだろう……
だが懸命に涙を流さない様に努力してる。
その姿のまま父さんの執務室からここへと戻ってきたのだろう。
近いとは言え途中で多数の者達に目撃されたに違いない。
半開きの扉の向こう側には、何事かと不安に思った者達(特に若い男)が群がってきてる。
「リュリュ……取り敢えず扉を閉めなさい」
「ふぁい……」
泣きながら鼻声で扉を閉め、再度こちらに向き直る。そして……
「ごめんなさい……生意気な言動を許して下さい……」
許すも何も無い……僕は怒って等いないし、戻ってきてくれた事が嬉しくて堪らない。
だけどクールに対応せねばならない。
「リュリュ……僕は怒ってないよ。これからの政務で示してくれれば問題ない。僕はリュリュと一緒に
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