暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第19話:納得いかない事がある。それが人生だ!
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
真面目な努力家だ。幼い頃から王子としての教育を受けてきた……しかも僕と再会し、世の中の事も学んできた。勇者として生まれてしまったから正義感も強い。だが何より素晴らしいのは、アイツの持つ優しさだ。誰に対しても優しく、そして公明正大だ。お前はティミーに意地悪されたと思ってるのだろうが、ティミーが優しいからこその態度だと理解する必要がある! “無能な部下は要らない”と言われたんだろ? 僕ならそんな事言わない……ただ黙って切り捨てるだけだ。そして新たな人材の育成に取りかかる。でも優しいティミーはお前を叱咤し、やる気を鼓舞させようと努力した。まだチャンスを与えようと言ってるんだよ! なのにそれすら解らないお前は、ただ愚痴を言いに僕の下に来て政務の邪魔をする……お前は本当に何をしたいんだ? 良い()ちゃんなまま誰からも愛される存在で居続けつつ、自分のしたい事だけをして生きて行きたいのか? やりたくもない仕事をして、それなのに怒られて腹立つのなら、ここで愚痴ってないで辞めちまえばいいんだよ! それで大会に向けて特訓しろ……優勝したら抱いてやるよ! 犯してやるよ! そんな身勝手で我が儘な女は娘でも何でも無いからな」

一気に色々言われ涙が溢れてきた……
「泣くんなら帰れ……田舎に帰れ! そしてグランバニアに近付くな。それとも、まだ僕の娘として頑張りたいのなら、その涙を拭ってティミーの下に戻れ……そして言うべき一言を言ってこい。アイツは優しいから、お前が怒りにまかせて飛び出してきたとしても許してくれる」
でもお父さんは泣く事を許してくれず、娘を辞めるか娘を頑張るかの選択を迫る。

私に何も反論を許してくれないお父さん。
そんな私に出来る事は、言われた通り涙を拭いてティミー君の執務室へ戻る事だ。
そして謝る。仕事に真剣な態度で取り組むんだ!

リュリュSIDE END



(グランバニア城・外務大臣執務室)
ティミーSIDE

リュリュが泣きながら戻ってきた。
父さんに叱られたのだろう……
だが懸命に涙を流さない様に努力してる。

その姿のまま父さんの執務室からここへと戻ってきたのだろう。
近いとは言え途中で多数の者達に目撃されたに違いない。
半開きの扉の向こう側には、何事かと不安に思った者達(特に若い男)が群がってきてる。

「リュリュ……取り敢えず扉を閉めなさい」
「ふぁい……」
泣きながら鼻声で扉を閉め、再度こちらに向き直る。そして……

「ごめんなさい……生意気な言動を許して下さい……」
許すも何も無い……僕は怒って等いないし、戻ってきてくれた事が嬉しくて堪らない。
だけどクールに対応せねばならない。

「リュリュ……僕は怒ってないよ。これからの政務で示してくれれば問題ない。僕はリュリュと一緒に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ