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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第18話:納得いかない事がある。それが世の中だ!
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はい。アルルさんに教わりながら先程私が作成しました!」
「なるほど……形式は完璧だし、内容にも問題ない」
では何があるというのだろうか?

「ティミーには見せたのかい? 何も言ってなかったのかい?」
「見せましたし、何も言ってませんでしたよ。でもちゃんと見てくれたのかは不明です。上の空で見てた様に思えます」

「上の空なのはリュリュだろ……誤字が多い」
え……ご、誤字!?
ウソ……お父さんちょっとしか見てないのに、内容も誤字も確認してるの!?

「ご、ごめんなさい! い、今すぐ作り直してきます!」
「いやいい……あと2.3分もすればアルルが作り直したのを持ってきてくれる」
そう言うとお父さんは、私の作った書類に赤ペンで丸を付ける……誤字の箇所に。

「な、何でティミー君は何も言わなかったんでしょうか……やっぱりちゃんと見てくれなかったんですかね?」
「見たよ……だからリュリュに直接持ってこさせたんだ。まだリュリュには憶えて貰う事が沢山ある……お使いさせるよりも急務だろうからね」

(コンコン)「遅くなりました」
お父さんの言葉に困惑していると、宣言通りアルルさんが新しく作り直した書類を手に、国王執務室へ入ってきた。

「ありがとうアルル。これ、ティミーと食べて……さっきカタクールが何処かのお土産だと置いてった饅頭」
「ありがとうございます」
アルルさんは書類と入れ替えに受け取ったお饅頭を眺め、深々とお辞儀して退室して行く。

「リュリュもいいよ……」
私には赤ペンでチェックされた提出書類を返し、退室を促してくるお父さん。
怒ってはいないけど寂しそうな瞳が堪えられない。

リュリュSIDE END




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