第二章
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四人は彼女達では答えが出ないのでジュリアに相談したのだ、すると。
ジュリアは少し考えてからだ、こう答えた。
「ここは斬新かつ温故知新でいってみる?」
「斬新かつ温故知新?」
「どういうこと?それって」
「矛盾してない?その二つ」
「何かね」
「矛盾している様でしていないのよ」
ジュリアは笑って二人に答えた。
「これがね」
「何かわからないけれど」
「とりあえず知恵は出してくれたのよね」
「そうよね」
「あたし達の為に」
「そうよ、マネージャーとしてね」
知的な笑みを浮かべてだ、ジュリアは四人に答えた。見ればマネージャーというよりは学者といった顔立ちと髪型だ。
そのジュリアがだ、四人に言うのだ。
「出させてもらったわ」
「じゃあそれは」
「一体どういったものなの?」
「ステージの演出と衣装だけれど」
「それは」
「西部劇よ」
にこりと笑ってだ、ジュリアは四人に答えた。
「それよ」
「西部劇?」
オズマが最初に声をあげた。
「言ってる意味がわからないわよ」
「あら、そうなの」
「ええ、全く」
それこそというのだ。
「どういうことなのよ」
「だから、西部劇の演出と衣装でいくのよ」
「あれ?西部劇だと」
「そうよね」
ベッツイとトロットはジュリアの言葉に首を傾げさせた。そうしてそのうえで二人の間で話をするのだった。
「騎兵隊とかカウボーイとか」
「ガンマンになれっていうのかしら」
「あの、それも斬新だけれど」
ドロシーはわかりかねているという顔でだ、ジュリアに問うた。
「それは斬新だけれど」
「違うっていうのね」
「あたし達にはね」
「ステージで銃撃つの?」
オズマが具体的な演出について問うた。
「馬に乗って」
「ステージで馬によね」
「そうしろっていうの?」
「まさか。確かに奇をきらってるけれど」
ジュリアはその両手を軽くひっくり返してみせてそのジェスチャーでも応えた。
「それはね」
「違うわよね、やっぱり」
「馬は蹄でステージを傷めるし」
「うんことかおしっこもするから」
「屋内には入れられないわ」
「そうよね」
「だから馬は使わないわ、ついでに言うと銃もね」
「そっちもよね」
「後ね」
ジュリアは四人にさらに話した。
「騎兵隊でもカウボーイでもないから」
「西部劇なのに?」
「ガンマンにもならないわよ」
ジュリアはオズマに自分のそのアイディアを話していった。
「もう一つよ」
「西部劇の」
「ネイティブになってもらうわ」
そちらだった、ジュリアが言うのは。
「そっちにね」
「あら、ネイティブなの」
「そうよ、まあ私達も騎兵隊でカウボーイだったけれどね」
ジュリアはここでアフリカ系アメリ
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