第三章
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のだ。二人にとっては本当に迂闊なことだった。
結局二人はこの合コンは失敗した、それから何度か合コンに参加してようやくそれぞれ相手を見付けることが出来た、だがそれは二人共三十を過ぎての時で。
お互いにだ、あの時のことを思い出して話した。
「あの時リエンに見惚れて」
「婚期が遅れたのかもね」
「お陰で三十過ぎになってやっと」
「幸せになれたね」
こう話すのだった、本当に二人にとってリエンは素晴らしかったが婚期を遅らせたという意味では鬼門だった、だがそれだけのものだからこそ。
二人でだ、こうも話した。
「あれだけ奇麗な服はないね」
「そうだね、女房のプレゼントにもいいよ」
「そして将来娘が産まれたら」
「娘へのプレゼントにしよう」
こうも話すのだった、あまりにも素晴らしいが故に。
リエン 完
2015・3・26
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