2部分:第二章
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出すのであった。
「これを」
「宜しいのですね」
「はい」
こくりと頷いてその司祭に答えるのであった。
「まずはこれを」
「そしてそれからは」
「明日お金を持って来ます」
こう答えたのだった。
「まずはこれを。そして代わりにお金を」
「それで宜しいのですね」
「ええ。それで御願いします」
また答えるのだった。
「まずはその証としてこの指輪を」
「わかりました。それでは」
「ええ」
こうして指輪がお布施の盆に置かれた。最後にミサの終わりが告げられた。マシューが去ろうとしたその時にその知らない司祭が彼女の側に来て言うのであった。
「お家まで送りましょう」
「家までですか」
「はい、宜しいでしょうか」
静かに笑って彼女に述べる。その顔には別に何も暗いものもやましいものもないように見えた。それが彼女を安心させるのであった。
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