戻る日常と新たな依頼
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目を見れば分かる。こいつは今、『嬉々』と『傲慢』と『余裕』を抱いている。
大方クラス内で人気の高い葉山に指名されて舞い上がり、尚且つ自分がやるのは当たり前であり、どうせならもっといってほしいなどと思っていることだろう。
こう言うのはあざといとでも言うのだろうか?
「そこを何とか…お願いできる?」
「あぅ…他にやる人がいないならしょうがないけど……でもウチかぁ〜」
一刻も早くこの教室から出ていきたい。
そんな衝動に刈られながら過ごすLHRだった。
「―――でも、ゆきのんが委員会とかやるのって以外だね」
放課後、第一回実行委員会議が終わった比企谷と雪ノ下に由比ヶ浜が労うようにそう言った。
「そうかしら?いえ、そうね。
私としては、比企谷君が実行委員にいた方が意外だったのだけど」
「あ、だよね!超似合わない…」
「おい、俺は半ば強制何だよ」
「そう……」
会話終了。
静寂が訪れ、小説のページを捲る音だけが唯一のBGM。
「い、委員会ってこれから毎日だよね…。
私もこれからクラスの方手伝ったりしなきゃだし…」
「ああ、俺も実行委員あるから暫くこれねぇわ」
やっぱりそうなるか…。
正直ここでの時間は居心地よく感じるようになってきたんだがなぁ…。
「そう。ちょうど良いわ。
私も今日、その話をしようと思っていたから。
取り合えず、文化祭が終わるまでの間、部活は中止しようと思うのだけど」
「まぁ、妥当だな」
「そう、だよね…」
「………鳴滝君は?」
「……そうだな。
個人的には残念に―――」
ガラッ
残念に思う。
そう良いかけたところでノックもなしに扉が開かれる。
入ってきたのは今日のぶりっこ女。後ろに女子二人を従えて入室してきた。
「しっつれいしまぁーす。
平塚先生に聞いてきたんだけどぉ、奉仕部って、雪ノ下さん達の部活なんだぁ〜」
「何かご用かしら?」
クスクスと笑う三人に、少し強めに言葉を発した雪ノ下。
「ウチ、実行委員長やることになったんだけどさぁ、こう…自信がないっていうか。
だからさ、助けてほしいんだ」
………は?
今なんて言った?
この女が実行委員長だと?
やる気もなく、ただただ目立ちたいと目で表記するこの女が委員長だと?
「…自身の成長、と言う貴女が掲げた目標と大分外れているように思うけれど」
「そうなんだけどぉ、やっぱり皆に迷惑かけるのが一番マズイって言うかぁ…
失敗したく無いじゃない?それに、皆で成し遂げることも成長に繋がると思うし!」
終わったな…今年の文化祭。
この女が人を率いるなど出来る筈がない…。
大方雪ノ下に頼むだ
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