戻る日常と新たな依頼
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、やりたい人は挙手を」
そんなやり方で手をあげるやつがいたら見てみたいわ!
バカじゃねぇのか委員長!つーかお前が女装してでろや!
「……はぁ」
等とは言わず、机に俯せ、聞き耳だけを立てる。
大方俺は雑用でもさせられるんだろうが、こんな幼稚な祭り事など、作業の内にも入らんだろう。
何故なら本場の祭りで準備作業員のリーダーだからなっ!………まぁ、一番若いからって事で任されてるだけだけど。
「それって大変なの?」
由比ヶ浜か。
まぁ確かに実行委員ともなれば大変さは目に見えているだろう。
だがそれは後の事を考えずにやった結果が大変になるからだ。普通にやれば余裕だろう。
「普通にやれば大変じゃ無いけど……結果的に女子の方は大変になっちゃうかもしれない」
比企谷をチラッとみてそう言った委員長。
「おい委員長」
「な、何かな…鳴滝君…」
「比企谷がそんなに無能そうに見えるのであれば、お前が変わってやれよ。
その方が女子もやり易いだろうからな」
「で、でも決まったことをやり直すのは…」
「だったら人のやる気を削ぐような言い方するんじゃねぇよ。
嫌みにしか聞こえなかったぞ」
「わ、悪かったよ……」
全く…成績からすれば比企谷の方が断然上だと言うのにこのメガネは…。
「と、取り合えず誰か居ないかな…?
正直、由比ヶ浜さんがやってくれると助かるんだけど…人望あるし、適任だと思うんだけど」
「いやあたしそういうんじゃ…」
「へぇ〜結衣ちゃんやるんだぁ〜」
そういう訳じゃない。
そう言おうとした由比ヶ浜を制して、後方からの声に振り向く。
見ればこれまた嫌味垂らした顔の女子が頬杖をしながら由比ヶ浜を見ていた。
「そう言うのいいよね。
仲良いもの同士でやるイベントとか超盛り上がりそう!」
その言葉に、その女子を囲う複数の女子がクスクスと笑う。
「つーかさ、結衣はあーしと客呼び込む係なんだから無理っしょ」
「そ、そうなんだ〜…そうだよね、呼び込みも大事だよね〜…」
何だこいつ。
しかし三浦は由比ヶ浜をかばったか。
少しだけ見直そう。ホント、少しだけ。
「つまり、人望もあってリーダーシップを発揮できる人材が、って事で良いのかな?」
葉山が立ち上がってそんなことを言った。
まぁ確かにリーダーシップは大切だ。
人員を導き、より良い方向へと持っていく。そんな人材がいたらの話なんだが…。
「お〜、じゃあ相模さんじゃね?」
お前の目は節穴か?
「そうだな。相模さん、ちゃんとやってくれそうだし」
お前の目は節穴だったな。
「えぇ〜ウチ〜?絶対無理だって〜」
………こいつ、全然嫌がっていない。
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