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外伝
外伝《絶剣の弟子》A
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素材になってる《火山龍の灼鱗》だけはユウキがどんなに強かろうと勝てない敵から採れるやつだから。最後に回しなさい」
「え?そんなに?」
「昔、レイとキリト、リーファ、クライン、アード、セイン、それとあたしでやって、ギリギリ勝てたって言えば分かりやすい?」
「あ、それは無理」

 えらくあっさりと納得したが……今リズベットさんが列挙した人たちは何者なのだろうか。2人が共通して知っているということはかなりの有名人か、親しい友人なのかもしれない。それでいて、おそらくかなり手練れのメンバーなのだろう。

「という訳だから、そうねぇ……まずはこれ。ノーム領の中級遺跡ダンジョン深奥で採れる《ターコイズ・インゴット》か、同じくノーム領の海で狩れるモンスターからごく稀にドロップする《海百足の油》あたりをお勧めするわ」
「うーん。油の方は海の中に入った方が効率が良いよね……そうするとウンディーネの誰かに着いて来て貰った方が良いから……鉱石の方かな。どうかな?」
「俺は構いません……というかその辺の知識はまだあまり無いのでお任せします」

 他人任せにするのは心苦しいが、実際知識が追いついていないのは確かだ。流石にインプ領周辺の知識は人並みに付いたが他種族のものとなるとまだあやふやな部分が多い。

「オッケー。じゃあ今日は鉱石採りに行って、油は明日か近い内に。明日がダメな場合は他のを採りに行くかスキルの熟練度上げしよっか」

 そうユウキさんが宣言して2人でリズベットさんの店から立ち去ろうとすると、後ろからオホン、とわざとらしい咳払いが聞こえた。何事かと思って2人して振り向くと、リズベットさんが腕組みをしてこっちを見ていた。

「ちょっとユウキ。こっち来なさい?」
「え?あ、うん」

 不思議そうに首を傾げながらユウキさんがリズベットさんに近づいていくと、リズベットさんはガシッとユウキさんの首根っこを掴んで後ろを向いてしまった。そしてリズベットさんが何やらユウキさんに囁くとユウキさんはすぐ様顔を真っ赤にして。

「ち、違う違う!絶対違うから??」
「ふーん?どーだか。分かるわよぉ、ユウキ。すーぐどっか行っちゃうあいつより良いんじゃない?」
「……っ、とにかく、違うから!もう、変なこと言わないで!」

 フン、と少し怒ったように顔を背けこっちにずかずかと歩いて来るユウキさん。

「あ、あの。ユウキさん?」
「行くよ!ライト。ノーム領までまた結構翔ばなきゃいけないから。あっという間に時間なくなっちゃうから!」

 腕を掴まれ引きずられるように店から出ようとすると、再び店の奥から声がした。

「ちなみに、採掘スキル持ってるあたしが一緒に行けば入手確率上がるわよ〜?」
「…………」

 それならば是非一緒に来て頂きた
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