第27話 節が七つあるからナナフシというわけではないらしい
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余裕そうな声でそう言った。
飛ばされた黒い影は中国で共に戦った"鎧人"、アギトだった。
「ぐ‥‥‥‥ガハッ!‥‥‥‥ハァ、ハァ」
アギトは岩壁にもたれたまま荒い息をしていた。
口からは血を流しており、腹部は″鎧骨格"が
砕けており、大きく陥没した状態だった。
状況を見る限り、腹部に強烈な一撃を喰らい
岩壁にまで勢いよく飛ばされたようである。
「ぐッ‥‥‥ハァッ、ハァ‥‥‥お、俺は‥‥‥まだ‥‥‥‥‥‥」
アギトは執念で右手を男の方向に伸ばしているが
男はすでに彼から興味を失っているようだった。
「今の君には興味はない。さらに強くなってから来るんだな。
でなければ、この“スペック”には勝つことは出来ない」
そう吐き捨てて、スペックはこの場を去って行った。
それを見計らって、アスラ達はアギトの元に駆け寄った。
全員は声をかけてみたが、すでに意識がもうろうとしているようだ。
「‥‥‥何だ‥‥‥‥‥‥来るな‥‥‥‥‥‥こっち‥‥‥‥‥な‥‥‥‥」
ガクッ
何かをつぶやくと、アギトはそのまま意識を失った。
弱いが息をしているため、早急に手当てが必要だった。
ガシャシャシャン!!
アギトの"鎧骨格"の換装が解けた。
そして、全員は目の前の光景に絶句した。
「お‥‥‥‥‥‥女‥‥‥‥‥‥?」
辛うじて出た声でホークアイはつぶやいた。
そこには、ズタズタになった服を着た少女が壁にもたれ掛かっていた。
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