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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0930話
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に関与してくる事は基本的にないらしいし。

「ともあれ、そういう理由でハイエルフ達の生き残りを俺達が引き取ったのはいいが、さすがに何の仕事もしないというのは色々と不味いという事で、お前達帝国軍が惨敗した戦いと、連合諸王国軍がこちらも一戦だけして無様にも逃げていった奴等の残していった武器を再利用しようと思って、売りに来た訳だ。……まぁ、まさかここまでタイミング良くこの街が襲われているとは思っていなかったが」

 所々にある、帝国を見下すような発言。それを聞く度にピニャとそのお付きの騎士達はピクリ、ピクリと動いているのが見えるが、それでもここで暴発するような真似はしない。
 お互いの実力差もそうだが、やはりこれまで遭遇した事のない未知の勢力というのが影響しているのだろう。
 どこか緊張感を保った沈黙の後、やがてピニャが口を開く。

「アクセル殿。率直にお聞きするが、貴方達は本気で我が帝国に勝てると思っているのか?」
「当然だろう」

 ピニャの言葉に、間髪入れずに言葉を返す。
 そこまで断言されるとは思っていなかったのか、目を見開くピニャ。

「この世界のように文明が遅れている国の中では、御山の大将という意味で帝国はある程度の力を持っていると自意識過剰にも思い込むことが出来たんだろう。いや、実際この世界ではそれだけの力を振るっていたんだから、自意識過剰とは言えないか。だが、侵略行為を仕掛けた相手が悪かったな。帝国如き三流国家が、俺達に勝てると思える方がおかしい。それこそ、天地が逆になっても有り得ないことだ。しかも、お前達が敵対している相手は俺達シャドウミラーだけではない。俺達と同盟を結んでいる他の世界の国家に対しても、敵対している」
「……そ、それは……何故、と伺っても?」
「簡単な事だ。お前達帝国が土足で踏みにじったのは、他の世界や国と交流をする為の場所だったからだ。……そうだな。分かりやすく言えば、このイタリカを盗賊が攻めればイタリカに住んでいる者だけではなく、他の街の住人も被害を受けるだろう? このイタリカが俺達シャドウミラーであり、盗賊がお前達帝国だ」
「帝国を盗賊と仰るか!」

 ピニャの口から吐き出されたその声には、紛れもない怒りが籠もっていた。
 だが、俺はそれを全く気にした様子も無く口を開く。

「違うのか? 人の家に勝手に上がり込んでそこにあるものを奪っていく。帝国とかいう三流の蛮族国家と盗賊は俺の中だと同じ意味を持つんだがな」
「……訂正して頂きたい」
「する必要を認められないな。……そもそも、だ。俺達が何故お前等如きに対して気を遣う必要がある?」

 ジワリ、と身体から滲み出す殺気。
 それを本能的に嗅ぎ取ったのか、ピニャの護衛3人が動こうとするが……
 パチンッと指を鳴らしたその瞬間
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