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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0930話
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商売だろうな。だが、別に俺達が商売をしにきた訳じゃなく、庇護下にあるハイエルフ達の為の商売だ」
「ハイエルフ?」

 俺の言葉にピクリと反応したピニャが、テュカへと視線を向ける。

「その者の事か?」
「そうだ。炎龍に襲撃されているのを見かけてな」
『炎龍っ!?』

 その一言に、部屋の中にいた帝国側の人員全員が驚愕した様子で叫ぶ。
 それだけこの世界の住人にとって、炎龍というのは死の象徴、恐怖の具現化、生きている災害といったものなのだろう。
 だが、俺は驚愕の視線を向けてきている連中に軽く肩を竦め、何でもないかのように頷く。
 俺達シャドウミラーにとっては、炎龍という存在は全く恐怖の存在ではないと示す為に。……いや、実際ニーズヘッグを使うまでもなく殺してしまった以上は脅威どころの話ではないんだけどな。
 俺としては、どちらかと言えばバジュラの方がまだ強力な相手に思える。
 ……攻撃力、防御力、機動性。その全てにおいてバジュラが勝っているから当然か。

「そうだ。まぁ、俺達シャドウミラーにとってはそう大した相手ではなかったから、炎龍を仕留めて、襲われていたハイエルフの集落に行ったところで庇護を求められた訳だ。まぁ、お前達蛮族でもその程度は軽く出来るんだろ? 何しろ、俺達シャドウミラーの本拠地に侵略してきたんだから」

 当然その程度は問題ないだろう? そんな意味を込めて向けられる視線に、ピニャの額には幾つもの汗が滲んでいる。

「……色々と言いたい事はあるが、その前に1つ。こちらは名乗ったのだから、そちらも名乗られては如何か?」

 少しでも失点を取り戻そうとして尋ねてくるピニャに、そういえばまだきちんと名乗っていなかったというのを思い出す。

「そうだな、俺の事を知らない相手というのは久しぶりだったが……まぁ、名乗っておこう。俺はアクセル・アルマー。お前達蛮族が敵対したシャドウミラーの代表だよ」
「なっ!? それはつまり……皇帝、という事か!?」
「まぁ、国のトップという意味ではそんな風に考えて貰ってもいいが、俺達シャドウミラーは別に帝国な訳ではないから皇帝ではないし、同時に王国でもないから国王でもない」

 どちらかと言えば今のシャドウミラーの下地になった組織が特殊部隊たったんだから、軍事独裁政権に近い……のか? ただ、それだと微妙に人聞きが悪いのも事実なんだよな。

「そんな……国を治めている人物がそう簡単に出歩くなど……信じられん」
「そう言われてもな。この世界には俺に対して脅威と感じられる存在がないんだから、問題はない」

 正確にはまだ出会っていない神の類とぶつかればどうなるかは分からないが、捕虜からの情報やロゥリィ、ホドリュー達から聞いた話によれば、この世界の神というのは人の争い
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