第4話
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「470万。」
「いやいや、あれ位の仕事でそれは高いぞ坊主。せいぜい420万ってとこだな。」
「……じゃあ435万だ。こっちも弾薬の補充やら修理やらで金掛かるんでな。これくらいは貰わないと。でなきゃもうあんたの依頼は受けないぞ。」
「……わかった、わかったよ。坊主にはいつも世話になってるからな。その額でいいよ。」
何とか元手は取れそうだな。全く、このオッサンケチくさいんだよな…。
ちなみに今のオレは16歳位の姿、この世界来てから4年が過ぎたよ。
えっ?時間が経ちすぎだって? でも、この4年間特に語るような面白い話はないんだよな。原作キャラにも誰一人会わなかったしガンダムタイプのMSも未だ見つかっておりません。オレ運がないにも程があるんじゃないか?
まあしいて言うなら初日に持ってきた有り金のほとんどを擦られたり、宿代や飯代を稼ごうとフリーのMS乗りとして戦って色々あったりしたこととかかな。
最初の頃はろくな依頼も受けることができなかった。まあ12,3歳位のMS乗りの腕なんて信用できる訳がないよな。そんなわけで基本はMSを使って地球連邦みたいなでかい組織の研究所やら軍事施設の廃墟から研究データや医療品、大きいものだとMSやウォーカーマシンの装備にその本体だったりとこれが結構稼げるんだよな。
しばらくすると他のフリーのMS乗りやバルチャーを襲い、マシンを奪うようになった。近場の工場とかはあらかた売れる物は取ってしまったのと、ある程度フリーのMS乗りとして名前が売れておかないと情報屋から情報をもらう時なんかに余計に金をぼったくられたりするんだよなぁ…。甘く見てたよ、この世界のこと。
おかげで傭兵として生きていくのに必要な色んなことを学べたよ。そのぶん命懸けの戦いもかなり経験して、苦労も多かったけどな。
オレは依頼主との合流場所を離れ、ジンで荒野を移動していた。やはりコロニー落としの影響かこっちに来て4年経った今でも緑豊かな自然などの風景はなかなか見かけることがない。どこへ行っても荒野や廃墟を見ることの方が多く、こっちも気が滅入ってくる。
「やっぱり何もないな……。ホントに見つかるかなぁガンダム…。」
『嘆いていても始まらないぞ。何事も気長にだ。そう簡単に見つかるとも思っていないだろう?』
「気長にとは言うけどね、もう4年だぞ!あの手この手で探してきたが何の情報もつかめない。どうすんだよこれ?」
『仕方がない。お前の運のなさはなかなかだからな。』
「それ励ましになってませんが?! というかバカにしてるだろ、それ!」
ハロめ、オレのおかれているこの状況を楽しんでやがる。こっちの気も知らず神経逆なでするようなこと言いやがって!
もう5年近くの付き合
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