第三十八話 御坂・白井組とアイテム組
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りを認識したということらしい。しかし、敢えてここでは最近になって気付いたということにしてもらっている。
「AIM拡散力場が繋がってるの?」
「うん」
「繋がってるだけ?」
「うん」
御坂さんと白井さんにはAIM拡散力場のネットワークに気付いてもらわないといけないので、それを印象づける為に滝壺さんへ聞き返す。
「レベルアッパー対策をした私たちのAIM拡散力場も他のレベルアッパー使用者と変わらない?」
「いや、対策をした時に繋がりが薄くなってる」
一応、御坂さん達は俺のレベルアッパー対策が過剰演算を防ぐためだということになっているので、その間違った対策を失敗してしまったために本来の対策が出来ていたという、実際に起これば何てご都合主義なんだろうと思われるような設定にしてある。打ち合わせの時点では、そういう設定についてを細かくつめたのがほとんどで、今回の会話に関しては取っ掛かり部分だけ話し合ったもののほぼアドリブによるものである。
「え……ってことは、演算速度の上昇を制限した時に、AIM拡散力場の繋がりにまで制限が掛かったのかもしれないわね。そうなると、もしかしたらレベルアッパーって演算速度を無理矢理上げる物じゃ無くて、AIM拡散力場を繋いで他人の演算能力を使用する物って可能性も考えられるわね」
「そんなこと、超出来るんですか?」
俺がレベルアッパーについて新たな仮説を立てると、今度は絹旗さんが聞いてきた。
「そこまではウチも流石に分からないけど、今からこの二人がその関係の専門家の人に話を聞く予定だから、ついでに聞いてみれば何か分かるかもしれないわ。ウチの仮説のどっちかに可能性があるのか、両方とも全く的外れな仮説だったのかも含めてね」
絹旗さんに答えながら今まで静かに聞いていただけの御坂さんと白井さんに目を向ける。
「神代さん、ちょっと聞きたいんだけど」
俺が御坂さん達の方を見たこともあってか、ここに来てようやく御坂さんから声を掛けられた。
「何? 御坂さん」
「もしかして、神代さん達の取ってる対策が完全じゃ無かったとしたら、神代さん達も倒れる可能性があるんじゃないの?」
聞き返すと真剣な表情の御坂さんから尋ねられる。
「あーうん、それはあるわね。ウチだってレベルアッパーを完全に把握してるわけじゃ無いんだから、対策自体が全然違ってたら近いうちに倒れる可能性はあると思うわよ。まぁ、今の話だとAIM拡散力場の繋がりも薄く出来てるみたいだし、演算速度の暴走もしてないみたいだから自分では可能性は低いと思ってるんだけどね」
俺自身、倒れる可能性はほぼ無いと思っているのだが、さすがにその根拠は言えない部分なので、言える範囲での根拠を並べて可能性が
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