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とあるの世界で何をするのか
第三十八話  御坂・白井組とアイテム組
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その先生なら麦野達を超助けられるんですか?」

 俺と白井さんの会話は当然聞こえていたようで、麦野さんのところで手を握っていた絹旗さんが白井さんの前まで来て尋ねる。

「そこまでは分かりませんの」

 まだ何も分かってない状態なので白井さんも首を横に振るしか出来ないようだ。

「参考になるかどうか分からないけど、なんかむぎの達のAIM拡散力場が異常」

 丁度良いタイミングで滝壺さんが話し出す。この話は昨日の内に打ち合わせをしておいた物である。

「それってどういうことですの?」

「あー、滝壺さんは能力でAIM拡散力場が観測できるのよ」

 白井さんの疑問には俺が説明を入れておく。滝壺さんの能力を知っていなければこの後の話に説得力が無くなるからである。

「こうじろに言われたとおりの対策をした時にはAIM拡散力場が元に戻ってたのに……」

 俺が説明を入れたので滝壺さんはそのまま話を続けた。基本的にはAIM拡散力場の異常を伝えることと、もう一つ話すことを決めてあるだけで、台詞回しなどは全部滝壺さん任せである。

「元に戻ったって?」

「レベルアッパーを聞いた後に、まず異常を感じ取ったのが滝壺さんなのよ。私達のAIM拡散力場がおかしくなったって。それで、ウチが色々対策を考えてそれを麦野さん達に教えたんだけど、うまく対策が出来てなかったらしいフレンダはともかくとして、麦野さんのほうは対策できてたはずなのよね」

 今度は御坂さんが聞いてきたので、また俺が説明する。さっき、滝壺さんの能力を説明した時は、前提条件を知っておいてもらわないと話が進まないからだったわけだが、今回は滝壺さんが答えに困っているのを気配で感じたからである。

「それがまたおかしくなったって訳ね」

「うん、そう」

 御坂さんが納得したようにまとめると、滝壺さんは一つうなずいていた。

「ところでこうじろ、あなたの仮説だとレベルアッパーで演算速度を上げるって話だったけど、それだけだとAIM拡散力場がおかしくなる理由が分からない。何か新しく分かったことは無い?」

「うん、今のところ特に何かが分かったりはしてないわね。新しく仮説を立てるにも情報が少なすぎるから、AIM拡散力場に関して何か気付いたこととか無い?」

 滝壺さんが予定通り俺に話を振って、俺は滝壺さんが話しやすくなるように聞き返す。

「最近思うようになったのは、ただおかしくなったっていうのとは違って、なんだか他人のAIM拡散力場が混じり込んでるような気がする。干渉し合ってるというよりも繋がっている感じ」

 昨日の打ち合わせ中に聞いた話では、滝壺さんも当初からAIM拡散力場の繋がりは何となく感じていたらしく、俺と遭遇したファミレスで一気にその繋が
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