第三十八話 御坂・白井組とアイテム組
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件ね。ウチと一緒で知らずに聞かされてた方の人達よ。あ、この二人もそう。絹旗さんと滝壺さん」
白井さんに聞かれて倒れた二人の名前を答え、更にこの場に居る二人も紹介する。
「ど……どうも」
「初めまして」
「そうだったの。私は御坂美琴、よろしくね」
「私は白井黒子と申しますの。それで、倒れた方というのはどちらの病室ですの?」
昨日の打ち合わせ通り、少し人見知りっぽく挨拶をする絹旗さんと滝壺さん。こうして二人が自己紹介をすると御坂さん達も自己紹介をして、白井さんからは麦野さん達の病室を聞かれた。
「あ……はい、超こっちです」
絹旗さんの案内で俺達五人は麦野さん達の病室へと向かう。取り敢えずこれで、御坂さん達にアイテムとの面識を持たせることは成功である。
「むぎの……フレンダ……」
「何で超こんな事に……」
病室に到着すると滝壺さんと絹旗さんは、麦野さん達のベッドの前で立ち尽くす。
「この方達がレベルアッパーを使ったというのは間違いありませんの?」
「うん、ウチと一緒にあの研究所に居たからね」
白井さんが聞いてくるので俺は答えた。
「となると、やはりレベルアッパーが関係しているとみて間違いないようですわね」
「やはり……って事は、レベルアッパー使って倒れたって人が他にも居るの?」
白井さんが独り言のように呟いたのを聞いて、俺は疑問に思った部分を尋ねる。
「ええ、この前のセブンスミスト爆破事件の犯人、介旅初矢が倒れてしまいまして……私達はそれでこの病院に来たんですけど、病院の先生に伺ったところ他にも同じ症状で倒れた方がいらっしゃると言うことで、カルテを見るとあの常盤台狩りの眉毛女や銀行強盗のパイロキネシストまで居ましたの。全員能力にバンクとの差異が見られましたし、同じ症状で倒れていると言うことを考えれば、レベルアッパーの使用で倒れたとみて間違いないと思いますの」
「あー、重福さんは多分そうだろうと思ってたんだけど、やっぱりあの銀行強盗もレベルアッパー使ってたのね」
白井さんの話を聞いて俺は納得した。銀行強盗のパイロキネシストも、能力にバンクとの誤差があるという話を昨日初春さんの部屋で聞いたので、多分そいつも使っているんだろうなと思っていたのである。まぁ、アニメで見たので知ってましたと言ってしまえばそれまでなのだが……。
「それで、丁度この病院に大脳生理学者さんがいらっしゃったので、その人に話を伺おうかと待合室で待ってたんですの」
「あの脱ぎ女の人よ」
「あー、木山先生か」
白井さんが話の流れでそのまま自分達がこの病院に居る理由を話すと、御坂さんが小声で追加説明をしてくれた。
「
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