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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第七話「燃え上がれ!帝都・後篇」
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銀様!!」
しかし、いくら叫んでも返事はない。静まり返った沈黙の中で彼女は恐怖に見舞われながら駅の奥へと進んで行く。そして、彼女は奥へと突き進んでとあるホームへと足を踏み入れた。天井から明いた巨大な穴から一帯を月の光が照らしていた。
そして、その光に照らされている一帯にはある物体がある。白い戦術機で彼女の同機であったのだ。
「あれは……!?」
近付こうとしたそのとき、機体を幾体もの戦車級が囲いだした。機体によじ登り、巨大で長い腕で機体の装甲を次々と引っぺがしていく。そして、奴らの両腕が機体の搭乗ハッチをはがした時、パイロットの姿があらわとなった。そのパイロットを目に唯衣は叫ぶ。
「山城さん!?」
「ゆ…唯衣……?」
額から血を逃し、それどころか両腕両足共に骨折し機体からの脱出は不可能であった。
逃げる事が出来ず、BETAに食い殺されるのを待っている彼女は、唯衣へある決断をした。
「私を……お願い、私を……撃って!」
「……!?」
突然の言葉に唯衣は戸惑う。しかし、今の彼女に考える時間など無い。こうしている間にも戦車級の赤い手が山城へと迫ってくる。
「お願い!撃ってよ!?コイツらに食われる前にぃ……!!」
「…う、うああぁ!!」
叫びながら唯衣は銃身を握りしめ、引き金を引いた。しかし、薄暗い空間では銃声しか響かず、弾は山城から大きく外れた。
「……出来ない、私には……できない!」
戦友を撃つことはできず、彼女はその場で膝をついた。そのときには既に山城は戦車級共の腕につかまり、手足を掴まれると持ち上げられ……
「や、やめてぇ!!」
山城の体を引きちぎろうとする。ギチギチと嫌な音を立て唯衣は必死で耳をふさぐが、次の瞬間!
「うぉりゃあ!!」
月をバックにある一人の影が照らされ、こちらへと舞い降りて山城を引きちぎろうとする嫌な音は、彼女を捕えた戦車級を一網打尽に切り裂く爽快な斬撃音へと変わった。
「く、黒銀様!?」
涙ぐむ唯衣の泣き顔は途端に笑顔と変わった。
「唯衣!山城!二人とも無事か!?」
そこには両手に斧を握りしめる紅牙の姿があった。
「黒銀様!助けに来てくださったのですね?」
「後は俺がやる、お前たちは安全なところへ逃げろ!?」
俺は、山城を担いで唯衣に渡すと、彼女の機体へよじ登る戦車級を一網打尽に斧で切り裂いていく。この斧はゲッター線と取り入れた対BETA白兵戦用兵器として開発されたビームトマホークという代物だ。軽く一振りすれば小型種ならあっけなく蒸発させたり、切り裂くことができる。持前の喧嘩の身体能力で次々と戦い舞う。
「す、すごい……!」
唯衣に担がれる山城は、戦車級を次々と薙ぎ払っていく紅牙の雄々しさに見惚れていた。彼女はつい最近まで彼を小馬鹿にしていたはずが、今では彼に救われ、今に至ることか
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