第三話 VS魔狼マルコシアス
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無い
「???ッ!まずい、拘束がっ...!」
リュウは冷や汗を額に流しながら声を圧し殺すように言っ
次の瞬間、マルコシアスは牙を剥き、大きなうなり声をあげる
『グルァアアアアァァァァァァァァァ!!!!!』
最初の遠吠えとも違う先程の悲鳴とも違う、まるで空間ごと震わせるような唸り声
それに共鳴するように壁に生成されている水晶がキィィィンと音をたてたあとにパリンッと砕け散る
リュウは耳を咄嗟に塞いだが剣は反応することができず至近距離で聴いてしまった
瞬間、剣の思考能力が止まる...
「ぬぅ....」
剣は無意識に頭を抑えてしゃがみ込んだ。
マルコシアスは再び鋭い爪を剣に降り下ろした
剣は反応することができず、棒立ちしており、もう少しで当たりそうになっている
するとリュウは剣のいる方向へ掌を向けた
(間に合え…!!)
マルコシアスの爪があと数センチで当たるというところで横に思い切りそれた
衝撃波によって弾かれたのだ
「間に合った・・・ふぅ〜セーフセーフ!」
と小さく呟いた、最後だけ少し大きめの声で
マルコシアスは怒り狂うように唸り尾の大蛇の毒牙を魔法をリュウに向けてくる
リュウが身構えた瞬間、剣がリュウの目の前に立ち、襲いかかってきた大蛇をつかみ
そのままマルコシアスごと持ち上げ、自らを軸に回転させた
「オォォォォォォ???!!」
剣は唸り声をあげとんでもない速さでマルコシアスを回転させる
そしてその手を離し遠心力によりとてつもない壁に衝突する
マルコシアスが怯んでいる隙に剣はリュウに話しかけてきた
「リュウ...」
「なんだい?」
「あのガードと肉体強化」
「その魔法を...使えと?」
剣はニヤリと笑い、リュウは「はぁ...」とため息をつきながら剣に魔法をかける
「さぁ、次は失望させないぜ...駄狼ォッッッ!」
大声で叫びながら先程までとは比較になら無いほどの速さで突撃する
マルコシアスは剣にむかって炎吐息をはいた
「足を止める必要はないよ」
そうつぶやいた瞬間、剣の((つるぎ))の周りの光の膜のようなものができ炎を遮断した
『あいつの魔法を打ち消せば』
そう思ったのかマルコシアスは突然ターゲットを剣からリュウに変更し、喉を唸らせ地面を思いきり叩き、岩を飛ばしてきた
リュウは重力魔法を使用し岩を誰も気が付かないほど少しだけ動かし、まるで岩の狙いが外れたようにしか見え
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