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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
第八話
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ナの表情を伺うやいなや、笑みを零して見つめてきた。
「ここは医務室だ。
シャマルはちょっと用事があって抜けてるけど、ティアナの様態だったら目が覚めても検査とかいらないからいつでも戻っていいってさ」
「朝我………………ア、アタシ」
笑顔で言葉を紡ぐ彼に、ティアナは声を振り絞った。
「朝我、アタシ……アンタに謝らないといけないことがあるの」
「……気にするな、なんて言うつもりはない。
ティアナは根っからの真面目ちゃんだから、きっとこうするだろうなって思ってたから」
「……」
また、彼は分かっていた。
ティアナがどんな想いでいるのか、それを理解していた。
それが恥ずかしいような、嬉しいような。
心を見透かされているような気がして、複雑な気持ちになった。
だが、それでも。
理解されているとしても、言葉を紡がなければいけない。
それが誠意と言うものだと思ったから。
「ごめんなさい。
アタシ、自分勝手過ぎた。
朝我がどんな気持ちだったのか、どんな想いでアタシの前にいたのか、今更になって分かった。
アタシ、無神経過ぎた。
朝我のこと、何も考えてなかった。
なのに好き勝手言って……だから――――!?」
言葉を遮るように、朝我は右手でティアナの頭を撫でた。
優しく、暖かい温もりが頭部を刺激していく。
それはどこか懐かしく、心に染みていく。
「そんなに謝んなくていい。
ティアナだって、もう十分苦しんだし、傷ついた。
だから俺とティアナで、痛み分けした……それだけだ」
「あ……」
不意に、ティアナは懐かしさの正体に気づいた。
悪いことをして、怒られるのが怖くて、必死に謝った。
顔を上げてみると、相手はいつだって笑顔で頭を撫でてくれて、そして許してくれた。
その姿はまるで――――亡くなった兄のようだった。
二人の影が、重なって見えた気がした。
「それに、俺達は訓練校時代からこうだったじゃないか。
誰かが失敗しても、残りの二人も一緒に責任を取るなんてさ。
だから今更そんな畏まって謝らなくていいんだ」
「……」
訓練校時代、そう言われてティアナの脳裏には、訓練校に入った頃の記憶が蘇った。
支給される杖型のデバイスではなく、オリジナルのデバイスで入学したのが、ティアナ、スバル、そして朝我の三人だけだった。
それだけの共通点で、三人は組まされた。
魔法経験が圧倒的に短いスバルは、事あるごとに失敗を繰り返して、チームだったティアナと朝我は罰を受けた。
当初はスバルを足でまといにしか思わなかった。
自分が優秀だと奢っていたわけではなく、周囲
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