暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
宿泊
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ひとまず要件が済んだのは良いが、折角ミッドチルダへ来たんだ。テスタロッサ家の現状でも拝みに行くとするか。……と思っていたのだが、途中で先程の青い髪の女性局員、クイント・ナカジマと鉢合わせた。別に彼女に対して悪印象は無いから、フェイト達を探している合間の話し相手には丁度いいかと思い、現在まで適当に会話をしていた。

「へぇ〜、サバタ君って今裁判中であの大魔導師と名高いプレシア・テスタロッサさんと対等に戦える実力を持ってたんだ? しかも巷でファンクラブも存在するリーゼ姉妹や、彼女達の弟子で最年少執務官と言われるクロノ君、彼の母親で子持ちとは思えない見た目のリンディ提督、そして歴戦の勇士という通り名を持っていて、かつ顧問官のグレアム提督とまで知り合いとか……何気に凄い面子と繋がりがあるわね」

「言われてみればそうだが、それよりこんな所で油を売っていてもいいのか? いい加減、仕事に戻った方が良いのではないか?」

「いやぁ〜なんかうちの隊長が君に興味持っちゃってね、暇ならちょっと顔出してくれないかなぁ〜、なんてさっきからずっと思ってたりするんだけど、どうかな?」

「悪いが、こっちはテスタロッサ家の様子を見に来たんだ。あまり寄り道したくない」

「そうは言うけど……調べてみたらプレシアさん達、今日は高等裁判みたいなのよ。今回の裁判が終わって本局から戻って来るのは、始まった時間を考えると明日までかかると思うわ。今日は流石に忙しいだろうから、行っても会えないだろうし……」

「裁判とはそこまで時間がかかるものなのか?」

「まあね。色々事件の内容や証拠を検証したりしていく訳だし、そこからの判決を導き出すのにもかなり時間がかかるものだしね。私は裁判官じゃないから詳しい事はわからないけど、結構ややこしいものなのよ、一つの裁判を終わらせるってのは」

ふむ……要するに今日は都合が悪いのだな。明日出直すか……しかしフェイト達に会わずに帰ったら、はやてが『行った目的半分果たしとらんやろっ!』ってツッコミを入れてきそうだ。それにクロノも『次元世界移動を許可も取らずにポンポンやらないでくれ』と疲れ目で言ってきそうだ。

「仕方ない……今日はここで一日を越そう」

「越そうって……まさか野営とか野宿する気? こんな大都会のど真ん中で!?」

「そうだが?」

「やめてよ!? これでも私は家庭持ちでれっきとした管理局員なんだから、そういうのは見過ごせないわ! 今日はウチに泊まっていきなさい、というか泊まって!」

「いや……一応野営はかなり場数を踏んでいるんだが……」

「大丈夫、一人や十人増えた所でウチは問題ないわ」

「いくら例えでも、十人は流石に多過ぎだろう……」

「と・に・か・く! サバタ君は外で勝手に野宿しない
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ