マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0929話
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るムウ。
一応ムウにしてもエヴァとの訓練を受けているし、何よりもシャドウミラーの幹部。その戦闘能力は生身でもちょっとしたものだ。
ムラタには及ばないが、この門世界でならそれくらいの戦力があれば十分だろう。
それに……
「ほら、これを持っておけ」
空間倉庫から取り出したサブマシンガンをムウへと手渡す。
それを受け取り、笑みを浮かべるムウ。
やっぱり魔法よりも銃の方が慣れている分、気が楽なんだろうな。魔力の消費とかもないし。
それに、そもそも戦闘にならない可能性の方が高い。
何しろハイエルフのテュカはともかく、ロゥリィは本人が言っているように有名らしいのだから。
「じゃぁ、行ってくるわねぇ」
「行ってきます」
ロゥリィとテュカがそう告げてエアカーから降りると、そのまま城門の方へと近づいていく。
一応テュカが防御用に『矢避けの加護』とかいう魔法を使っていたが、それが具体的にどの程度の効果があるのかは全く分からない。
いや、ハイエルフっていうくらいだ、銃弾はともかく魔法名通りに矢ならどうにかなるんだろうが。
「高畑、ムウ、ムラタ。一応何があっても対応出来るように準備をしておけ。もし向こうが攻撃してくるようなら、あの2人を救助するからな」
その言葉に頷く3人を見ながら、成り行きを見守る。
2人はそのまま前へと進んでいき……イタリカを守っている者達からは特に何の攻撃も受けないまま、城門……の隣にある小さな門、通用門をテュカがノックする。
ロゥリィではなくテュカがノックしたのは、単純にロゥリィが巨大なハルバートを持っていて通用門の前では動きにくいと判断したからなのだろう。
ピリピリとした緊張が周囲に満ちる中、こっちからの行動は既に起こした。後は向こうの行動次第。
そう思った次の瞬間……
ガコッ!
そんな音が周囲に響く。
「よく来てくれた!」
そして、次の瞬間には打撲音に続くかのようにして女の声が響き渡った。
同時に、テュカが地面へと倒れ込む音。
それを唖然とした表情で見るエアカーに残った俺達。
何か起きたのかといえば、至極単純だ。通用門をノックしたテュカだったが、その通用門が勢いよく開かれ、結果としてノックをしたテュカの顔面を強打。その勢いの強さによりダメージが大きくなり、ノックアウトした訳だ。
……ノックしてノックアウトって……いやまぁ、そんな下らない事を考えている場合じゃないか。
「っ!?」
「落ち着け」
咄嗟に飛びだそうとしたムウの肩を掴んで止める。
守ると言っただけに思うところがあったのだろうが、別に敵対しているような雰囲気ではない。
「こっちを歓迎するような言葉を言ってただろ。恐らく敵対するような意思はな
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