万能潜水艦ノーチラス、本日より○○○鎮守府に着任します!
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隊に加えたんです。
で、第3水雷戦隊の子達を第2支援艦隊の援護に、私達第8機動艦隊は第1機動艦隊の援護に向かったんですが、私達が到着した時には既に海戦は終了していました。
私が言うのも何ですが、到着した海上は深海棲艦の残骸が大量に浮いていて、文字通り死海になっていましたね。
殆どの艦娘は私と艦隊を組んだことがあるので、動揺したりすることも無かったけど、第3水雷戦隊の駆逐艦の子達―――特に吹雪ちゃんと艦娘になりたてのノーチラスは引いていた様な気がする。
まぁ、敵艦隊規模はノーチラスを除いて8個艦隊はあったし、内1個艦隊が撤退したと考えても7個艦隊分の残骸が海に浮いている光景を初めて目の当たりにしたら、引くのも仕方ない気がする。
と、そんな説明をしている間に庁舎の提督室に着いたみたい。実はノーチラスを提督室に案内している最中だったの。私は提督室の扉をノックしてから、口を開く。
「提督、今回の海戦で誕生した艦娘を連れてきました」
「タケミカズチか。入りたまえ」
「失礼します」
扉越しで入室の許可を得た私は扉を開けた後に一礼し、ノーチラスと一緒に入室した。ノーチラスの性格はエレクトラがベースとなっているのだろうか?提督室に入る時も、私と同じ様に提督に向かって一礼し、特に緊張した様子も無かった。
「提督。この娘が今回の海戦で生まれた潜水艦娘の―――」
「お初にお目にかかります。私は第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム級改修型万能潜水艦ノーチラスと言います。以後、お見知りおきを」
「…………タケミカズチ」
「はい、何でしょうか?」
「今、彼女の口から宇宙船という単語が聞こえたのだが、聞き間違いだろうか?」
「いいえ。聞き間違いではありませんよ。正確には元宇宙船というべきでしょうか?」
「君は彼女の発言を疑問に思わないのか?」
「私が艦船だった時にいた世界では宇宙船なんて珍しくもありませんでしたし。まぁ、彼女が存在した時代は1880年代後半とかなり昔の様ですが」
「そういえば、君は西暦で換算すると西暦2200年以上先の未来で生まれた艦娘だったな。だが、今聞き捨てならない単語がまた聞こえたぞ。
西暦1880年代に存在していた?その時代に宇宙へと出られる艦船が存在したという話は、他の艦娘からも聞いたことが無いのだが?」
「それは彼女が艦船としてはかなり特殊な存在だからです」
私はそう言って一旦提督の質問を打ち切ると、ノーチラスの代わりに彼女が製造された経緯を簡単に説明することにした。
「彼女は地球へと植民してきた外宇宙人類――地球人にはアトランティス人と呼ばれている古代人類によって製造された惑星間航行用の宇宙船だったんです。
ただ、彼女自身は艦船として活躍できる
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