第二百一話 酒と茶その五
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実りあるものにし堤や橋を整え町を築き栄えさせてだ。そうして豊かにせずにはおられないのだ。
「そうした癖が」
「出たのう、また」
「ですから」
「困っておるのか」
「いや、それで困っているなら織田家にはおれません」
即ち信長の家臣にはなれないというのだ。
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