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美しき異形達
第四十話 大阪の華その十七
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「それでな」
「やるか、じゃあ」
「ああ、今からな」
 こう話してだった、怪人達は。
 それぞれ薊、菊に正対した。薊と菊もそれを受けて。
 その怪人達と対してだった、薊はあらためてだった。
 構えてだ、自身の相手となるロブスターの怪人に告げた。
「あんたも倒すぜ」
「他の奴等も倒してきたんだったな」
「ああ、そうさ」
 その通りだとだ、薊は笑ってこう返した。
「あたしが倒したんだよ」
「そうだな、まあ仇討ちって訳じゃないけれどな」
「それでもなんだな」
「あんたは俺が倒すからな」
 怪人は軽い仕草をしつつ薊に返した。
「覚悟しろよ」
「覚悟はしないさ」
 それはないというのだ。
「そっちの覚悟はな」
「戦う覚悟はしてるんだな」
「そうさ、そのことを言っておくな」
「そうか、じゃあな」
「闘おうか」
 こう話してだった、薊は怪人との闘いに入った。そして菊と鰐の怪人もだった。
 対峙していた、少女達は通天閣においても戦わねばならなかった。その理由は彼女達の誰も知らなかった。


第四十話   完


                             2014・11・24
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