暁 〜小説投稿サイト〜
桜咲くころに。
桜の季節。

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ガチャガチャガチャガッチャン!!

「あー、お母さんの大事なオサラがぁ!!」
「だから、手伝うって言ってやったのに」
と、兄はしょげる母の肩に手を置いて励ました。

だから、このマザコンは。(関係ない。w)

「羽緒、ほうき取って」
「うん、はい。どーぞ。」
「・・・。お母さん、片付けるよ」
「え、えぇ。お願いね。」

私は兄が嫌い。
理由はマザコn・・・だからって事ではない。
さっきみたいな態度を頻繁にされる。
母は、普通に体が弱い。
父は、マレーシアへ転勤。

なんといっても、訳あり家族だ。

「お母さん、ちょっと出てくね。」
「どっか行くの?」
「うん、せっかく、故郷に帰れたか・・ら」
「あっそ、いってらっしゃい。」
兄が話を打ち消した。母は、戸惑いながら
「いってらっしゃい」
と微笑で見送ってくれた。

私は家を出た。
そして、その場でうずくまった。
泣いた。泣いて泣いて泣きまくった。

そんな時だった・・・

「大丈夫?」
と手を差し伸べてくれた。
その言動と行動がめっちゃ嬉しかった。
もうそれまでの苦しみ浮いてる感、悲しみ、そんなのが一気に消えたような気がした。



私は救われたのでしょーか。
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