2部分:第二章
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親父は客達に応える。
「それじゃあ燕を」
「魚もな」
何も燕だけあるのではない。魚もあるのだ。客の中にはそれを好む者もいるのであった。客達はどんどん酒の料理をいただいていくのであった。
その中央には言うまでもなく青い目の男がいた。彼はその中で言う。
「親父」
「はい」
「筆と硯を用意してくれ」
騒ぎの中で言うのであった。
「筆と硯ですね」
「左様、その二つじゃ。よいかな」
「勿論ですよ」
それを金を払う誓いの文章に使うかと思ったのだ。それで快く頷いてみせた。
「それではそちらもすぐに」
「さて、皆の衆」
彼は筆と硯を頼み終えるとまた客達に声をかけた。
「宴はまだはじまったばかり。楽しくやろうぞ」
「勿論ですよ」
「さあどんどん」
彼に応えるまでもなくもう皆楽しくやっていた。その中で彼は酒と燕を楽しみながら硯に墨を作っていく。それが終わってからまた本格的に飲むのであった。
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