第五話
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う。何せ、今日はバーベキューなんだから。」
「そうだった!」
雷に言われて思い出した艦娘達は急いで走り出した。そんな中、電がラピートに話しかける。
「あの、ラピートさんも一緒にどうですか?」
「いや、拙者はもう昼食の用意は出来ているのでござる。」
「そうですか。じゃあ、今度キャンプに来た時は一緒に食べるのです。」
「うむ。楽しみにしているでござる。」
キャンプ場に戻った艦娘達はグリルの上で焼かれている肉や野菜を見て目を輝かせた。
「もうすぐ焼けますから、順番に取って下さいね。」
「「「はーい!」」」
軽空母の鳳翔が肉をトングでひっくり返しながら言うと、艦娘達は皿を持って一例に並ぶ。
「ちょっと赤城さん!なんで二枚もお皿持ってるんですか!!」
「はにゃっ!?ナスもあるのです・・・」
「好き嫌いはダメよ、電。」
「そう言う暁お姉ちゃんもピーマン残してるのです。」
賑やかにバーベキューを楽しむ艦娘達。だがその時・・・
ゴゴゴゴ!
突如、地響きがキャンプ場を襲った。
「何これ!?」
「地震!?」
「皆!慌てず火もとから離れて地面に伏せるんだ!!」
慌てる艦娘達に指示を出すのぞみ。その直後、地面が盛り上がり巨大な何かが姿を表した。それは先端に二つのドリルを装備した二つの煙突を持つ巨大な蒸気機関車だった。
「あれはスモークジョー!!と言う事はブラッチャーか!?」
「その通り!!!」
のぞみが叫ぶと、スモークジョーの上にブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリーのブラッチャー三人組が姿を現した。
「一体何をしに来た!!」
「なあに。今回は少し俺様達の新しい“お友達”を紹介しようと思ってな。」
「新しいお友達だと?」
そうのぞみが聞き返した時、ブラッチャー三人組の背後から複数の人影が現れた。
「紹介しよう。俺様達の新しいお友達、深海棲艦だ!!!」
それは深海棲艦の戦艦ル級、重巡リ級、空母ヲ級、そして戦艦レ級だった。
「深海棲艦!?」
「おい!レ級までいるぞ!!」
困惑する艦娘達。だが、霧島だけは合点がいったという感じで言った。
「そうですか。最近深海棲艦が陸に現れていたのはその汽車で地下経由で来ていた訳ですね!」
「その通り!さあ、美味しいご飯の後は軽く運動と行こうじゃないの!!」
ブラックエクスプレスがそう言うと、深海棲艦達はスモークジョーから地面に飛び降りた。
「まずいぞ、提督。今日は本当に休みのつもりで来たから艤装を用意してねえ。」
天龍が苦虫を噛み潰したような表情で言った。艤装の無い艦娘の戦闘力は人間とは変わらない。せいぜい自衛用
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