第五話
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城にとってショックであった。
「そんな、この旅の楽しみの一つが・・・」
『だ、だが間宮さんが車内販売をしているから、そこで弁当を買えばいいぞ!』
「本当ですか!では!!」
それを聞いた赤城はあっという間に立ち直り、そのまま運転室を後にした。
一方、車内では間宮さんが車内販売のワゴンを押して練り歩いていた。
「車内販売です。何かいりませんか?」
「ハーイ!アイスを四人分下サーイ!!」
すると、座席を向かい合わせにして座っていた金剛型四姉妹の一番艦金剛が彼女を呼び止めた。
「はい、わかりました。どうぞ。」
間宮さんはワゴンを止めて四人にアイスを渡して行く。すると、三番艦の榛名がある事に気付いた。
「これ、いつも間宮さんが売って
いるアイスとは違いますね。」
「実はそれ、実際に新幹線の車内販売で売られているアイスなんですよ。」
「え!?あのめちゃくちゃ固いって言われているあの!?」
二番艦の比叡がアイスを見ながら驚愕する。
「ええ。提督が昔のコネを使って仕入れてくれたんです。」
「そうだったんですか?榛名、感激です!」
「流石はテートクなのデース!」
早速、金剛がアイスのフタを開けてプラスチックのスプーンを突き刺す。だが・・・
「Oh・・・全く歯が立たないネ・・・」
中身をすくい取る事は出来なかった。そんな彼女に比叡がアドバイスをする。
「お姉様。そのアイスは置いておいて少し融けてから食べるものなんですよ。」
「そうデスか。目の前にあるのに今直ぐ食べれないのはとてもじれったいデース。」
「そこは我慢です。お姉様。」
そんな感じに金剛型四姉妹は騒がしくしている。だが、一人だけずっと静かにしている者が居た。末妹の四番艦霧島である。そんな彼女を心配して榛名が尋ねた。
「霧島、どうかしたの?もしかして、どこか具合でも悪いの?」
「いえ、少し考え事をしていただけです。」
「考え事?」
「はい。提督と一航戦コンビのフードファイトの時といい、少し前の島風の餃子修行の時といい、どうやって深海棲艦は陸に上がって来たのかと言う事です。」
「確かに、それは気になりますね。」
現在、日本の沿岸部は深海棲艦に上陸されないよう、艦娘と通常の艦船により厳重な警備が行われている。ゆえに、深海棲艦が陸に上がる事はほぼ不可能なハズだ。
「ヘーイ、二人とも!今日はバカンスなんだから、そう言う難しい話はノーだからネ!」
そんな中、金剛はいつもの調子だった。だが、そのおかげで二人の表情は和らぐ。
「お姉様の言う通りですね。」
「ええ。いまはこの休暇を楽しみましょう。」
暫くし
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