暁 〜小説投稿サイト〜
世界のルール
者物(ぶつぶつ)交換
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
た死体は他の奴らを巻き込んで階段から転げ落ちる
階段の下で頭を抱えている奴らを尻目に空中から出した新しい箸を掴む。新しいと言っても、先ほど貫通させたやつを一度腕輪に戻してまた出した、瞬間的に綺麗にしただけだから使っている箸は変わらない
奴らの見る目を気にし、箸を上に投げて弄びながら、

「おーい。まだやるのかぁ? 運良く僕を倒せても今は何も腕輪ん中に入ってないから何もドロップしないぜ? 箸が欲しいってんなら別だけどね」

懲りない一匹の金を落とす餌が階段を勢い良く上がって来る....が、次の瞬間。グサッでもブスッでもない、何かが何処かに刺さった効果音が鳴った

「ごめんなさいねぇ、お箸を落としちゃった見たいで。"お目目"、刺さっちゃったみたいだけど許してね♪」

ギャーギャーとうるせぇ雄叫びをあげて階段から転げ落ちていく餌に向かって階段の上からジャンプして飛び蹴りを入れる。重力と体重と脚力の混ざった重い蹴りが地面の硬いコンクリートと相性が良い。地面に思いっきり叩きつけられ、同時に腹部へと伝わった重力と体重が内臓を破壊して行った
奴の口から勢い良く噴き出した液体は隣で転がっている奴の顔面を赤く染めた
目に刺さった箸を何度となく踏みつける、別に意味は無い
グチャグチャと不快な音が周りを覆う

残っているのは、仲間の血を顔面に浴び、目ん玉を箸で踏みつけられているのをマジかで腰を抜かして見ている奴のみだ

「怖いなら帰っても良いけど金置いてって」

踏みつけながらにっこり笑ってそう言うと、奴は急いで腕輪から金を放出させ、背を見せて走って行った
腰を抜かしていたらしく、上手く走れていない
そんな奴の背中を見て

「ってい」

軽い口調とは全く異なる力の入った勢い良く飛んで行く箸が背を見せる奴の左側、心臓部分を突き刺した

ふぅ、と息をつき、階段を登りながら空中に浮かび上がったスクリーンを見る。そのスクリーンはあの箸同様、腕輪からの光が放出させた物である
ピッピとSE(エスイー)の鳴るスクリーンに映るのは先ほど殺った四人の名前と住所、性別、持ち物、戦歴など.... そして一番大きく。ドロップ、と

「しけた戦歴のくせに金だけは一丁前に持ってるんだね。まぁ今の僕には好都合だけど」

家に入り、先ほどドロップした金を放出させ、財布にしまう
金や食べ物を腕輪に閉まっておくのは個人的に嫌いなのだ...

テーブルに置いた食べかけの食パンをまた食べ始め、ソファーに座ってテレビを見始める


なんかこの食パン鉄の味がする
あ、手ぇ洗ってないや...
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ